皆様こんにちは、菊池です。

本日は先日新作が発表されたばかりのニューモデルとゼニスブランドについてご紹介したいと思います。

ZENITH ゼニス
クロノマスター スポーツ
品番：03.3100.3600/69.M3100
ムーブメント：自動巻き(エル・プリメロ3600)
ケース素材：ステンレススチール/ブラックセラミックベゼル
ケース径：41mm
防水：10気圧（100m）防水
価格：（予価）¥1,166,000-(税込)
2021年2月発売予定

クロノマスター スポーツは、ゼニスの典型といえるスポーティーでシックなクロノグラフの新時代の始まりを意味しています。高振動の精度の限界を再び押し広げたクロノマスター スポーツは、エル・プリメロA386の精神、クロノマスター デ・ルーカのフォルム、そしてエル・プリメロが50年以上にわたってスポーティーなクロノグラフで確立してきた、スタイルと実態の両方で他に類を見ない高振動の要素を組み合わせた、ゼニスが有する自動巻きクロノグラフの比類のないレガシーの頂点ともいうべきモデルです。

ZENITH ゼニス
クロノマスター スポーツ
品番：03.3100.3600/21.M3100
ムーブメント：自動巻き(エル・プリメロ3600)
ケース素材：ステンレススチール/ブラックセラミックベゼル
ケース径：41mm
防水：10気圧（100m）防水
価格：（予価）¥1,166,000-(税込)
2021年2月発売予定

クロノマスター スポーツは2モデルで展開。ブラック・ホワイトのどちらの文字盤にも1969年のA386と同じように、アイコニックなエル・プリメロ3色クロノグラフレジスター（ブルー・アンスラサイト・ライトグレー）を備えています。
向上を追求し続けるクロノマスター スポーツの製品ラインには、エル・プリメロ3600キャリバーと呼ばれる、マニュファクチュールの最も有名なムーブメント“エル・プリメロ”の新バージョンを搭載。
エル・プリメロと高性能クロノグラフ全般に関する50年以上にわたる経験により、36,000振動のエスケープメントから、1/10秒の精密な表示と、60時間に拡張したパワーリザーブを実現しています。シースルー仕様のケースの裏蓋からはブルーのコラムホイールや、ゼニススターがあしらわれたオープンローターなど、新しい構造をハッキリと鑑賞する事が出来ます。

2月リリース予定になりますので入荷次第、ブログやインスタグラムにて発信していきますのでお楽しみに！

今日はもう一つ、ゼニスブランドについて簡単にご説明させていただきます。

創業者はジョルジュ・ファーブル＝ジャコ。彼はこれまでに作られた時計の中で最も優れた、最も正確で、最も信頼性の高い時計、つまり「完璧な時計」を製作する事を実現するために、ひとつ屋根の下に時計製造に関する全ての専門技術を集結させる事が必要と考え、1865年にスイス初の統合型マニュファクチュールブランドとしてル・ロックルに設立しました。
創業から150年以上経った今、ゼニスコレクションのムーブメントはすべてマニュファクチュールで開発され、製造されています。驚くことに、住所は創業した1865年以来変わっていません。この場所は2009年にユネスコ世界遺産に認定されています。

1900年に開催されたパリ万国博覧会で、懐中時計用のゼニス・キャリバーとそのたぐい稀な性能で見事グランプリを獲得しました。それをきっかけに、1911年、このマニュファクチュールブランドの正式名称を天頂・頂点を意味する【ゼニス】とする事にしました。創業時に掲げた「完璧な時計」を製造するという彼のビジョンにとても相応しい名前ですよね。

その後も数々の賞を受賞していったゼニスは1969年1月10日、今でも進化を続け歴史に残る傑作といわれるムーブメント“エル・プリメロ”を発表しました。最初・最高という意味を持つエル・プリメロは今ではゼニスの代名詞であることは皆様もご存じだと思います。

しかし“クオーツ時計”の台頭（クオーツショック）により経営難に陥ったゼニスは、時を同じくしてアメリカ企業に買収されることになり、1975年に機械式時計の製造を停止させられる事となりました。機械式時計の製造に必要な金型等の処分も命じられましたが、上司の命令に逆らい、この素晴らしいムーブメント（エル・プリメロ）を、未来世代の人たちの為に、いつの日か再び製造する日が来るようにと願い、すべての部品製造に必要な技術計画書と道具を、ゼニスマニュファクチュールの屋根裏部屋に隠した人物がいました。その技術者は“シャルル・ベルモ”といい、ゼニスというブランドを語る上では避けて通れない英雄です。

シャルル・ベルモの願いは10年の歳月を経て現実のものとなりました。
再びスイス企業に買収され、スイス資本となったゼニスはエル・プリメロの製造を復活させることとなりました。もし、彼の行動が無かったら…今のゼニスの数あるモデルは存在しなかったかもしれません。彼の行動による功績は永遠に語り継がれていく事となるでしょう。

その後2019年のエル・プリメロ誕生50周年を迎えるまでに、1/100秒計測可能な“デファイ”シリーズを発表したり“21世紀のエル・プリメロ”として進化を遂げていくこととなります。ゼニスは創業者ジョルジュ・ファーブル＝ジャコの「完璧な時計」を製作するという想いを現代でも引き継いでいます。

今回はゼニスブランドの歴史について簡潔にご紹介させていただきました。
ご愛用頂く時計選びは、デザイン・機能を特に重視して決められる方は多いと思います。もちろん、僕もその一人でした。
今回ご紹介したゼニスに限らず、各ブランドの歴史背景を知ること、各モデルに対するブランドの想いも一緒に知っていただく事で、ご購入後もより強い愛着をもってご愛用頂ける事と思います。

是非、oomiya京都店へ遊びにいらして下さい。
皆様のご来店を心よりお待ちしております。