皆様こんにちは！西川です！
いつもoomiya京都店のブログをご覧いただき誠にありがとうございます。

本日は【チューダー】から大人気モデル「ブラックベイ ブロンズ」をご紹介します！
チューダーシリーズ第三弾です！

海軍との繋がりとブロンズ

【チューダー】の歴史は、海軍との関係が切っても切れない程密接に関わっています。
世界の7か国の海軍で採用実績を持ち、今現在も実際に採用されているモデルもあります。

今回ご紹介のブロンズに関しては、より海軍との関係が密接なモデルになります。
皆様【チューダー】のファブリックストラップには二種類存在するのはご存知でしょうか。
どちらもフランスのジュリアン・フォール社で製造されていますが、縦線のはいったものと入っていないものが存在します。

この縦線の有無は海軍との関りによって種類分けされています。
より海軍との関係が密接なモデルには線が入るのです。

今回ご紹介の「ブロンズ」はどのような関係があるのでしょうか。
ブロンズが海軍と密接に関わる理由を2点特筆すると以下の点になります。
①磁性が無い…磁石にくっつかない
②耐食性が高い…腐食の初期段階で生成される物質が表面を覆うため金属本体を腐食より保護します。
　　　　　　　　他の金属が苦手とする海水への耐性が良好です。

特に②の理由は現代技術の進化によってメッキ加工や他素材などでカバーされています。
しかしまだまだ技術力の乏しかった時代では船底や海で使う道具にうってつけな素材でした。
あらゆる海軍の装備や船にブロンズが使用されていたというつながりがあるのですね。

経年変化を楽しむ

ちなみにブロンズとは銅にスズを混ぜた青銅の事を言います。
10円玉に使われているのはこの青銅です。
銅だけでは非常に柔らかく、変形しやすいという特徴があります。

さらに【チューダー】では青銅にアルミニウムなど特殊な素材を配合する事によって、経年変化を長くゆっくり楽しむことが出来るという工夫がさています。
ブロンズの変化スピードが気になる方でも存分に楽しんでいただけます。

またダイアルのカラーはスレートグレーを採用しています。
シリーズ最大の43mmというケースサイズですがこの配色と完璧なサテン仕上げによりスッキリとした見た目かつ精悍に仕上がっています。

自社製ムーブメント

【チューダー】第一弾と第二弾ではヒゲゼンマイの耐磁性とテンプの耐衝撃性についてお話しました。
気になる方はチェックしてみて下さい。

今回ご紹介するのはフリースプラングという非常に高度な時計の調整に関わるお話です。
フリースプラングという言葉を知ることで時計選びに新たな視点が加わる事間違いなしです。

時計の精度を調整する方法が大きく分けて2種類あります。
・緩急針
・フリースプラング
この2種類を解説いたします。

フリースプラングとは、テンプに付けた小さいネジを外側に引っ張り出すとゆっくりに、内側に押し込むと早く左右に振動するというようにネジによって振動スピードを変化させる調整方式です。
この変化は微小なので細かい精度調整が可能ですが、逆に調整可能なズレの範囲が狭くなります。
このため機械を組み上げた段階で一つ一つの部品が既に高い精度であることが前提となります。
つまり、ひとつひとつの部品が設計図どおりに高い精度で製造されていなくてはなりません。

有名なフリースプラングを使用しているブランドは、パテック フィリップやパネライ、ロレックスなどいずれも
【チューダー】と異なる価格帯の時計に採用されています。

2017年の＂ONLY WATCH AUCTION”というチャリティーオークションではこのブロンズのレフトハンドモデルが約4600万円で落札されました。
この非常にユニークかつ技術と歴史の詰まったコレクション、是非一度店頭で見られてはいかがでしょうか。

チューダー
ブラックベイ ブロンズ
品番： M79250BA-0002
ムーブメント：自動巻き（マニュファクチュール キャリバー MT5601）
素材：自動巻き（マニュファクチュール キャリバー MT5601）
ベルト：ファブリックストラップ
防水：200ｍ防水
サイズ：43mm
価格：¥518,100 （税込）
その他特徴：逆回転防止ベゼル
パワーリザーブ約70時間
COSC認定