デザインだけじゃない?!【グラスヒュッテ・オリジナル】のここが凄い!~前編~
こんにちは、内田です。
いつもoomiya京都店ブログをご覧くださいまして、誠にありがとうございます。
京都店でもトップクラスで売れており、非常に勢いのある【グラスヒュッテ・オリジナル】。
今日はそんなグラスヒュッテ・オリジナルが大好きな内田がこのブランドの魅力を皆さんにお伝えしようと思います。
時計好きの方必見の内容となっていますので、ぜひ最後までお付き合いくださいませ。
グラスヒュッテ・オリジナルとはどんなブランド?
グラスヒュッテ・オリジナルはドイツのブランドで、ザクセン州の小さな街グラスヒュッテで今なお作られています。
ルーツは 1845 年にグラスヒュッテ市に初めて数人の時計職人が住みつき、政府からの資金援助を得ながら時計部品や時計を製造するようになったのが始まりとなります。
グラスヒュッテの地で作られる時計はスイス製とは異なる独自の製法があり、当時スイスのメーカーが模倣して製作をしていた歴史があるほど、品質の高さから世界的に名声を得ていました。
A.ランゲ&ゾーネに似てない?とお客様に言われることもありますが、実はルーツが同じなので作り込みのスタイルも似ている点が多いです。
今でもグラスヒュッテの土地でグラスヒュッテ・オリジナルとA.ランゲ&ゾーネは隣同士で工場も構えています。
A.ランゲ&ゾーネの平均単価は800万円程ということもあり、毎日使いというよりも特別な日にする時計という感覚で購入するお客様が多いです。一方グラスヒュッテ・オリジナルでは100~300万円台のラインナップが多く、ドイツメイドの時計を日常的に着けてみたいというお客様に今売れているブランドでもあります。
「グラスヒュッテ・オリジナルのどこが凄い?」と聞かれたら、声を大にして言いたいのは「価格以上の作り込みと満足感の高さ」だと思います!
今でも伝統に重んじた独自の作り込みをしているのがグラスヒュッテ・オリジナルの良さでもあり、精巧な文字盤や時計作りだけでなく時計製造に使う工具まで、全時計部品の 95% が社内で製造できるほど、並外れた豊富な時計製造のノウハウを持っているブランドです。
グラスヒュッテ独自の作り込みは大きく6つありますが、前編では3つご紹介いたします。
早速見ていきましょう。
①3/4プレート
まず目を引くのがグラスヒュッテ特有の3/4プレートです。
1864年以来伝統の時計製作スタイルでムーブメントの4分の3を占める大きな輪列受けのことを「3/4プレート」と呼びます。
スイスの時計製造とは違い、香箱からガンギ車まですべての可動部品を収容するので、ムーブメントの安定した構造をより一層強化しています。
実はスイスのムーブメントに使用される地板よりも安定性が高い構造となっています。
その一方で3/4プレートは構成部品にも非常に高い製作精度が必要とされるため、組み立てには一層手間と時間がかかる作業となります。
②グラスヒュッテ・リブ仕上げ
3/4プレートをじっくり見ると、全体にストライプ状の装飾仕上げが施されています。
このストライプは特殊な切削工具を用いて職人の手で1本ずつ斜めの角度をつけて刻まれ、最終的には完全にそろって均一に仕上げなければなりません。
小さなパーツに何本のストライプが刻めるのか、ストライプのバランスや向きなどを見極めるだけでも最低6か月、完璧な技術を身につけるまでは15年以上かかると言われています。
15年以上かかるなんて…想像するだけでもゾッとします。
この仕上げがなくても時計としては成立しますが、見た目の綺麗さや高級感を追求しながらわざわざ施しているところに、このブランドのこだわりを感じられます。
③ゴールドシャトン
3/4プレート上にはまだまだグラスヒュッテならではの作り込みをしてあります。
赤いルビー(受け石)の周りにわずかに見える金のリングのことをゴールドシャトンと言います。
これは歯車の軸の回転を支えるもので、18世紀に採用されたこのシャトンは2つの役割を担っていました。
一つはシャトン内の隙間を簡単に調整できること、もう一つは破損した石を時計師が簡単に交換できるようにすることです。
そしてシャトンのフレーム部分には青いネジがセットされています。
これは青色を塗っているわけではなく「ブルースティール(青焼き)」とも言い、わざわざネジを高温で焼くことでこのブルーカラーを出しています。
ブルースティールの目的として、もともとはネジが錆や腐食をしないようにと重要なパーツに焼き入れをしていましたが、今では時計自体に気密性が優れているのでわざわざ手間のかかるブルースティールを施す必要はなくなりました。
必要ないのにもかかわらず、グラスヒュッテ・オリジナルでは伝統と美を追求した結果こうした作りをしています。
赤いルビーと金色のシャトンに青いネジ…コントラストがとても綺麗で高級感があります。
後編もお楽しみに!!
まだまだお伝えしたい点がございますが、長くなるのでまた後編でご紹介しようと思います。
周りについ話したくなるような魅力の詰まったブランドです。
後編では私の大好きなテンプ部分にフォーカスを当てた作り込みのご紹介をしますので、後編の投稿まで楽しみにお待ちください!
後編ブログアップしています!!
撮影した時計はコチラ
パノリザーブ
品番 :1-65-01-04-15-61
価格 :¥3,047,000 (税込)
ムーブメント :手巻き(自社製キャリバー 65-01)
ケース素材 :18Kレッドゴールド
ベルト :ルイジアナ・アリゲーター・ストラップ
防水 :5気圧防水
サイズ :40mm
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例えば本日ご紹介させていただきました《パノリザーブ 》¥3,047,000 (税込)であれば
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皆様のご来店をぜひお待ちしております!