ラグスポを選ぶ!Part1【IWC】インヂュニアと【ジラール・ぺルゴ】ロレアートを徹底比較
皆様こんにちは。中原です。
最近は高校野球の観戦にのめり込んでおります。甲子園に出場する49校が出そろいましたね!
何事でも頑張る人は素晴らしい!高校野球を拝見する度にそう思います。
私も今日も頑張って時計の魅力を皆様にお伝えしていきたいと思います。
本日はタイトルにもある通り、「ラグジュアリースポーツウォッチ」所謂ラグスポと呼ばれるジャンルの時計について比較していきたいと思います。
【IWC】よりインヂュニア。そして【ジラール・ぺルゴ】よりロレアート。
今話題の時計が、見比べられる絶好の機会ですので細かな部分までお伝えできればと思います。
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まずは二つのモデルの簡単な歴史からおさらいしていきます。
【IWC】のインヂュニアの初代モデルが登場したのが1955年になります。インヂュニアとはドイツ語で技術者(エンジニア)を意味しています。当時は耐磁性時計として名をはせ、今のようなラグスポと呼ばれるまでに何度かモデルチェンジしています。
そして1976年に有名なジェラルド・ジェンタがデザインした「インヂュニアSL」が登場します。
ジェラルド・ジェンタとはパテックフィリップの「ノーチラス」やオーデマピゲの「ロイヤルオーク」など数々の名のある時計のデザインを手がけている時計業界の巨匠ともいえるような人物です。
今作の「インヂュニア」もジェラルド・ジェンタデザインを踏襲しているモデルとなっております。
【ジラール・ぺルゴ】のロレアートが登場したのが1975年です。上にも記載しているオーデマピゲ「ロイヤルオーク」が1972年に登場し【ジラール・ぺルゴ】の「ロレアート」が1975年。その後パテックフィリップ「ノーチラス」が1976年に登場しております。
歴史は非常に深く、一体型のブレスレットのモダンなスタイル(ラグスポ)というジャンルを確立したのが上記3つの時計だと思います。
「ロレアート」(ジラール・ぺルゴ)は装着感に非常に強い拘りを持っており、ブレスレットの仕様変更を現在までに約20回ほど重ねてきたと言われています。またデザインはイタリア人建築家が手掛けたそうで、ベゼル部分はイタリアのサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂をモチーフにするなど所々に建築をモチーフとしたデザインが盛り込まれています。
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ここから見比べていきたいと思います。
まずは文字盤から見ていきましょう!
まず【IWC】の「インヂュニア」はグリッド上のパターンが採用され、日本の市松模様の様なデザインが目を惹きます。
こちらはまずエンボス加工(凹凸をつけて立体感を出す加工)を施す装置を使って、地板に型押しをした後にガルバナイズド処理が施されて完成となります。ガルバナイズド処理とは難しい言葉ですが簡単に言ってしまえばメッキ加工のことです。この処理を行うと、色味の出しやすさだけでなく耐腐食性が高くなり錆などにも強くなるメリットがあります。
「インヂュニア」の文字盤はデザインだけでなく、実用性も考えて作られていることが分かります。
次に【ジラール・ぺルゴ】の「ロレアート」ですが同作の代名詞とも言えるクル・ド・パリ装飾が特徴的です。
こちらも凹凸をつけていますが細かく見てみると小さなピラミッド状の突起物がいくつも並んでおります。
こうすることによって色に深みが出て、光が当たる角度によって色味が変わり幾つもの表情を感じ取ることができます。
また本当に細かい部分ではありますが、ロゴやロレアートの文字の部分のプレートもしっかりと加工されており手間のかかる作業を敢えて行う【ジラール・ぺルゴ】の心意気に惚れてしまいそうになります。
インデックスや針の形状など似通った部分、共通点も多くあり甲乙つけがたい勝負ですね!
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次にケースの作りを見比べていきたいと思います。
まず「インヂュニア」も「ロレアート」もケースの形状は似たものがあります。見た目で違うと分かる部分はベゼル部分で「インヂュニア」は丸型にビスが特徴的でジェラルド・ジェンタデザインを前面に出したデザインです。
「ロレアート」は八角形のベゼルになっており上記でも書いた通り建築的要素が感じ取れるモデルとなっております。
ケースの大きさは「インヂュニア」が40㎜、「ロレアート」が42㎜と後者の方が少しサイズ感は大きいです。
40㎜前後の大きさは今非常に人気のあるサイズ感ですので、どちらも選びやすいサイズ感かなと個人的に感じます。
次に厚みですが見た目はほぼ変わりませんが、「インヂュニア」が10.7mmに対して「ロレアート」は10.68㎜と数字上でもほぼ同じ厚みとなっております。どちらもケースの厚みは極限まで薄くしていると言ってもいいほど素晴らしい出来になっております。
ケースをサイドから見てみると、ラグ(ブレスレットとケースの付け根部分)の形状が少し異なります。
このケースの薄さからくる装着感はどちらのモデルも非常にいいです!
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全ての比較をこのブログだけで完結させようと思いましたが、書きたい事や見比べる点が多すぎてとんでもなく長くなりそうなのでいったん終了とさせていただきます。
次回のPart2では「ムーブメント・スペック」や「ブレスレット」「着け心地」などを比べていきたいと思います。
是非楽しみにしていただければと思います。
いまoomiya京都店ではどちらのモデルも店頭にご用意がございます。
ロレアートは相変わらずの品薄状態、インヂュニアは取り扱えるようになったのが最近でこちらも現物を見られる機会が多くはありません。是非この機会にご来店いただければと思います。
皆様のご来店を心よりお待ち申し上げております!
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IWC
インヂュニア・オートマティック40
品番:IW328901
ムーブメント:自動巻き(IWC自社製キャリバー 32111)
ケース素材:ステンレススティール
ベルト:ステンレススティール
防水:10気圧防水
サイズ:40mm
価格:¥1,776,500-(税込)
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ジラール・ぺルゴ
ロレアート 42MM グリーン
品番:81010-11-3153-1CM
ムーブメント:自動巻き(自社製キャリバー GP01800)
ケース素材:ステンレススティール
ベルト:ステンレススティール
防水:10気圧防水
サイズ:40mm
価格:¥2,013,000-(税込)
oomiya京都店では金利・手数料がかからない分割払い「oomiyaプレミアム・クレジット」をご利用いただけます。
例えば本日ご紹介させていただきました《インヂュニア オートマティック40》1,776,500円(税込)
であれば 月々29,600円 × 60回 (初回お支払のみ30,100円)でご購入いただけます。
≪ロレアート 42MM グリーン≫2,013,000円(税込)であれば月々33,500円×60回(初回お支払いのみ36,500円)
でご購入いただけます。
頭金やボーナス払い併用も可能ですので詳しくは店頭スタッフまでお気軽にお尋ねくださいませ。