【ブランパン】真のマニュファクチュールブランド~こだわりの物づくり~

皆様こんにちは。中原です。
いつもoomiya京都店のブログをご覧いただき誠にありがとうございます。

只今oomiya京都店では12月15日(日)まで【ブランパンフェア】を開催しております。
豊富なラインナップと魅力的な特典を多数ご用意しておりますので、是非ともご来店いただければと思います。
そんな【ブランパン】ですが1735年創業の現存する世界最古のブランドとしても知られております。
長い歴史と共に培われた技術や、信頼性は【ブランパン】の物づくりそのものだと私は考えています。
今回のブログでは少し角度を変えて、【ブランパン】の技術力というところに焦点を当ててご紹介できればと考えています。

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超薄型ムーブメント

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【ブランパン】には「ヴィルレ ウルトラスリム」をはじめとする薄型の時計が多数あります。
今の時計には薄い時計と呼ばれるモデルは数多あります。
しかしそのモデルの多くは、薄さを追究してパワーリザーブが短くなったりなどどこかを犠牲にしているモデルも少なくありません。
しかしこの「ヴィルレ ウルトラスリム」に搭載されているムーブメント「キャリバー11A4B」は約4日間(100時間)のパワーリザーブを誇ります。
「キャリバー11A4B」は香箱(主ゼンマイを収納しておくパーツ)が2つある、所謂ツインバレルという構造でパワーリザーブを飛躍的に伸ばしています。また単にパワーリザーブが長いだけではなく、ゴールドの調整ネジを備えたフリースプラングを採用しており歩度調整と耐衝撃性にも優れております。
超薄型のフォルムのデザイン性と、ロングパワーリザーブ・耐衝撃性などの実用性を兼ね備えた素晴らしいムーブメントです。
この超薄型のムーブメントは明確に【ブランパン】のモノづくりの特徴の一つといえると思います。

シリコン製ヒゲゼンマイ

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【ブランパン】は現在ほぼすべてのムーブメントにシリコン製のヒゲゼンマイを採用しております。
長年の間スイス時計では「ニヴァロックス」と呼ばれる特殊合金のヒゲゼンマイが使用されてきました。
この素材のヒゲゼンマイもそれまでの素材よりも遥かに利点が大きかった為、時計業界に非常に広く普及していました。
しかしここでご紹介する【ブランパン】のシリコン製ヒゲゼンマイは「ニヴァロックス」よりもあらゆる面において凌駕しており、こだわりのモノづくりの一つであると思います。
まずシリコンと聞くと誰もが帯磁性をイメージできるほど磁気に非常に耐性があります。そもそも金属ではないので、磁気を帯びる心配が全くありません。
次に最適な形状です。ヒゲゼンマイはワイヤーを引き抜いて加工によって細めてから螺旋状に曲げる作業があります。
近年の技術は非常に発達しており非常にきれいな円形を作り出せますが、完璧とは言えません。
しかし超ハイテク素材と呼ばれるシリコンは完璧な形状で製造することが可能になっています。ただ完璧に形状を作れるだけでなく、シリコンの寿命を迎えるまで完璧な形状を保ったままで維持できるため耐久性も非常に高いです。
またシリコンは摩耗にも非常に耐久性があり、経年劣化が少ないのも特徴です。

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最後は等時性です。
等時性とは主ゼンマイが解けるにつれてムーブメントの動作に影響を及ぼす度合いを示す時計用語です。
ゼンマイの巻き上げ具合によって例えばフルに巻き上げている時と、終わりに近づいてきた時では伝わる力が全く違いそれが誤差に繋がります。シリコンは金属のヒゲゼンマイと比べると衝撃を受ける力が非常に小さい為この誤差を小さくすることに可能になっています。
長くなってしまったので纏めると「帯磁性の向上」「最適な形状」「摩耗への耐久性」「等時性」などが挙げられます。
【ブランパン】の時計作りに対する細かな部分へのこだわりが見られますね。

ケース製作

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【ブランパン】には「フィフティファゾムス」などのダイバーズウォッチも代表的なコレクションとして存在しています。
ダイバーズウォッチに限らず現代の時計には「防水性」というのが不可欠です。
その防水性を保つためには精密さが非常に大事なってきます。
【ブランパン】のケース製作はまずプレス加工から始まります。このプレス加工の力は約200トンとも言われており側面が真っすぐの円形に打ち抜きます。昔の技法ではこの作業の後すぐに細かな仕上げを金属を削りだして行っていました。
金属を削りだすのでロスが発生しますが、今の【ブランパン】はこの後約20回のプレス加工を行うそうです。
しかもただ単にプレスするだけでなく、加熱と冷却を繰り返しケースの硬度を上げていきます。

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次はケースを研削していきます。【ブランパン】の所有する最先端の機器を使用し、3ミクロン(1ミクロンは100万分の1メートル)という非常に繊細なオーダーをも可能にしているそうです。
この細かな設定こそが精密さにも表れており、防水性に絶対的に必要な部分と言えます。
その次はフライス加工(ケースへの穴あけ)を経ていよいよ研磨をしていきます。
ブラシの太さや研磨剤の細かさを微妙に調整しながら完璧な光沢を引き出していきます。
特に難しいのがケースとラグの境目だそうです。鋭く加工したエッジの部分を研磨によって台無しにしてしまう可能性があるからです。
また「ヴィルレ」コレクションのようなダブルステップベゼルもやはり難所の一つだそうです。
一番細かな先の尖ったブラシで慎重に磨いていき、完璧な360度の円形に仕上げていきます。
ここまで終わったらあとはエングレービング(切削)です。切削工具やレーザーなどを用いロゴやシリアルナンバーなどを彫っていきます。何気なく見ているケースですがここには書ききれないほどの手間と時間がかけられて制作されています。
最先端の機器などを使用しつつ、大事な部分は職人の手作業で仕上げられるケースは一見の価値ありだと思います。

まとめ

ここまで記載したものについては【ブランパン】のモノづくりの本当に氷山の一角です。
まだまだお伝えできていない部分が山ほどあります。
また次回は別の視点で、違った内容で【ブランパン】の魅力をお伝えできれば考えています。
只今oomiya京都店では【ブランパンフェア】を開催しており、普段は見れないモデルが沢山展示できております。
是非ご来店いただき、実際に商品を見ながら専門店ならではのスタッフによる細かな説明を聴いていただければより【ブランパン】の魅力もお伝えできるかなと感じています。
皆様のご来店をスタッフ一同お待ち申し上げております!
詳しくはコチラから↓
https://www.jw-oomiya.co.jp/brands/blancpain.html