皆様こんにちは。
いつもoomiya京都店のブログをご覧いただき誠にありがとうございます。

本日は【IWC】から特別な時計をご紹介致します。
「疲れたなぁ」と日々思うこともありますが、皆様どのようにストレス解消されていますか？
私は都会の喧騒から逃れる為、少し田舎でゆっくり過ごすことが多い気がします。

ポルトフィーノという名前

「ポルトフィーノ」という名前は、世界中で高級なものや洗練されたブランドに使用されることが多い名称です。その理由は非常にシンプルで、「ポルトフィーノ」という名前自体が高級感を象徴しているからです。

例えば、イタリアのスーパーカーメーカーであるフェラーリは、2017年に発表した高級GTカーに「フェラーリ・ポルトフィーノ」という名称を採用しました。また、ランボルギーニもかつて「ポルトフィーノ」という名称を使ったコンセプトカーを発表しています。これらのスーパーカーブランドが車の名前に使用することからも、「ポルトフィーノ」という名称が持つ格式の高さがうかがえます。

そもそもポルトフィーノ（Portofino）は、イタリアのリグーリア海岸に位置する小さな港町の名前です。地中海の温暖な気候と、美しいエメラルドグリーンの海が広がる風光明媚なリゾート地として知られています。カラフルな建物が立ち並ぶ海沿いの街並みは、どこを切り取っても絵画のような美しさを誇り、世界中の旅行者や富裕層を魅了してやみません。

特にこの町を象徴するのが、豪華なヨットが停泊するヨットハーバーと、洗練された高級ホテルやレストランです。ポルトフィーノは、映画スターや財界人、王族などのセレブたちがバカンスを過ごす場所としても有名で、まさに「上流階級の隠れ家」といった趣があります。小さな町ながらも、その圧倒的なステータスと格式の高さゆえに、世界的なラグジュアリーリゾートとしての地位を確立しているのです。
また、そんなポルトフィーノの美しい街並みを再現して作られた場所が、「東京ディズニーシー」のメディテレーニアンハーバーです。

ちなみに、ポルトフィーノの人口はわずか400人弱と非常に小規模な町です。しかし、観光シーズンになると世界各地から多くの旅行者やセレブが押し寄せ、港には数十億円もするような巨大なプライベートヨットがずらりと並びます。町のレストランでは、一流シェフが腕を振るう地中海料理が提供され、世界屈指の高級ワインが嗜まれるなど、あらゆる面で「最高級」の名にふさわしいリゾート地となっています。

このように、ポルトフィーノという地名には単なる「港町」という以上の価値があり、それが世界中でラグジュアリーブランドの名称として使われる理由でもあるのです。 

エレガントな時計

そんな高級リゾート地の名前を冠した腕時計が【IWC】にはあります。
男性女性問わず人気のある「ポートフィノ」シリーズです。
このシリーズは言わずと知られたドレスウォッチであり、名前に負けないエレガントさを持っています。

ドレスウォッチという言葉に注目すると、そこにはいくつかの重要な要素が含まれています。まず、その名前の通り、「ドレス（スーツ）」と相性が良い時計であることが大前提となります。シンプルで洗練されたデザイン、スリムなケース、そして華美すぎない上品な雰囲気が求められます。
そして、ドレスウォッチの特徴をより明確にするためには、まずその「逆」に位置する時計を考えることが重要です。その対極にあるのは、スポーツウォッチです。
スポーツウォッチは、主にアウトドアやアクティブなシーンでの使用を想定しており、耐久性や機能性が重視されます。そのため、以下のような特徴を持っています。 

・視認性の高さ：大きめの文字盤や、太い針・インデックスが使われることが多い
・高い防水・耐衝撃性：ダイバーズウォッチやパイロットウォッチのように、過酷な環境に耐えられる設計
・実用的な機能の充実：クロノグラフ（ストップウォッチ機能）、タキメーター（速度計測用）、GMT機能（複数のタイムゾーンの表示）など、多機能であることが一般的

つまり、スポーツウォッチは「正確な時間計測」や「耐久性」を重視する一方で、ドレスウォッチは「装飾品としての美しさ」や「フォーマルな場での品格」を大切にする時計という位置づけになります。

ドレスウォッチには、スポーツウォッチとは異なるいくつかの明確な特徴があります。

①シンプルでエレガントなデザイン
・文字盤は基本的に装飾が少なく、シンプルなバーインデックスやローマ数字が採用されることが多い
・針は細身で上品なデザインが主流
・クロノグラフやタキメーターといった複雑な機能はなく、基本的に「時・分・秒」または「時・分表示」のみ

②薄型ケースで袖口に収まりやすい
・スーツやドレスシャツの袖にすっきり収まるよう、厚みを抑えたスリムなケースが特徴
・ケースサイズは35mm〜40mm程度が主流で、大きすぎないものが好まれる(画像左ポートフィノ、右パイロット)

③上質な素材とクラシックな仕上げ
・ケースは18Kゴールドやプラチナ、ポリッシュ仕上げのステンレススチールなど、高級感のある素材が使われる
・ストラップは基本的にレザー（アリゲーターやカーフスキン）で、金属ブレスレットは少なめ

④控えめな装飾とブランドの格
・ブランドロゴやデザインの主張は控えめで、品格を重視
・歴史あるブランドの定番モデルが人気

ドレスウォッチとは、単なる「時間を知るための道具」ではなく、装いの完成度を高めるためのアクセサリーとも言えます。フォーマルな場での品格を引き立てるため、必要以上の機能は持たず、極限までシンプルかつ上品なデザインが求められます。
一方、スポーツウォッチは機能性を重視し、視認性や耐久性が重要視されるため、クロノグラフや回転ベゼルなどの実用的な機能が備わっています。
つまり、ドレスウォッチは「時計というより、ジュエリーに近い存在」と言えるでしょう。その洗練されたデザインと上質な仕上げは、持つ人の品格をさりげなく引き立てる重要なアイテムなのです。

特別なポイント

今回ご紹介している「ポートフィノ」ですが、特にゴールドを使用したモデルには、他の時計にはない唯一無二のこだわりが施されています。
そのこだわりとは、ケースバックに施されたエングレービング（彫刻）が、一本ずつ職人の手作業によって彫られているという点です。これは機械による大量生産では決して再現できない、伝統的なクラフトマンシップの結晶とも言えるものです。

このエングレービングのデザインは、時計の名前の由来にもなっている**イタリアの高級リゾート地「ポルトフィーノ」**の美しい風景がモチーフとなっています。静かに佇む港町、停泊する優雅なヨット、美しく並ぶカラフルな建物――これらが精巧に刻まれ、時計の裏側に秘められているのです。

時計のケースバックは、通常、着用時に他人の目に触れることはありません。そのため、この繊細なエングレービングを堪能できるのは、時計のオーナーだけという特別なものです。自分で時計を外し、手に取ったときにのみ、その美しさをじっくりと味わうことができる――それこそが、この「ポートフィノ」のゴールドモデルに込められた隠れた贅沢と言えるでしょう。 

さらに、一本一本が手作業で彫られるため、同じデザインであっても、まったく同じものは存在しません。機械彫りにはない、手彫り特有の繊細なタッチや、わずかな個性が加わることで、それぞれの時計が世界に一本だけの特別な存在になります。

このように、「ポートフィノ」のゴールドモデルは、単に高級素材を使った時計というだけではなく、持つ人だけが味わえる特別なストーリーを秘めた一本となっているのです。これは、まさに「真の贅沢」を知る人のための時計と言えるでしょう。 

まとめ

いかがでしたか？
地中海に佇む高級リゾート地「ポルトフィーノ」をイメージして作られたこの時計は、単なる時間を知るためのツールではなく、洗練されたライフスタイルの象徴です。

静かな海に浮かぶヨット、美しく並ぶ歴史ある建物、そして落ち着いた時間が流れるエレガントな街並み――そんなポルトフィーノの情景を、そのまま腕元に宿す一本。特にゴールドモデルには、職人の手彫りによる唯一無二のエングレービングが施され、所有者だけが楽しめる特別な贅沢が詰まっています。

この時計を左腕に纏えば、あなたの所作ひとつひとつに余裕と品格が漂い、まるでセレブリティのような優雅さを演出してくれることでしょう。特別な場面でのドレスアップはもちろん、普段のスタイルに取り入れることで、ワンランク上の洗練された印象を与えることができます。
今こそ、この「ポートフィノ」を身につけて、本物のエレガンスを体現する時です。