ドイツ時計の精度は良い?悪い?徹底解説します!【グラスヒュッテ・オリジナル】
皆様こんにちは。青木です。
いつもoomiya京都店のブログをご覧いただき誠にありがとうございます。
oomiya京都店で【グラスヒュッテ・オリジナル】をお取り扱いしてから約1年半が経ちました。
本日はそんな【グラスヒュッテ・オリジナル】についてご紹介いたします。
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【グラスヒュッテ・オリジナル】と言えば、ドイツと思いつく方は増えてきていると思います。
京都店でもお取り扱いしたばかりの頃は「どこのブランド?」「何かに似てる…」と疑問を持つ方が多い印象でしたが、今となっては知らないという方は減ってきているように感じます。
私たちのブログでもご紹介しておりますが、振り返ってみると「歴史」や「伝統技法」などばかりでした。
もちろん時計として大事なことではありますが、皆様が一番気になるであろうことを今回は私が徹底解説していきます!
精度は良い?悪い?
やはり機械式腕時計を持つ上で気にするところは精度ではないでしょうか?
いくら伝統的な技法を使ってても、いくら仕上げが綺麗でも1日に何回も時刻を合わせるのは嫌ですよね。
スイスで作られている時計はC.O.S.C.(The Contrôle Officiel Suisse des Chronomètre)という精度やデザイン性など厳しいチェックを受け、基準をクリアしたものにはわかるようになっていますが、ドイツではそういったことはされているのか、【グラスヒュッテ・オリジナル】の精度は良いと言えるのでしょうか。
ドイツ・クロノメーター規格
結論から申し上げますと、ドイツにもスイスのような検査機関はあります。
ドイツのクロノメーター規格は、基本的にスイスと同じで、5姿勢、3温度(8℃、23℃、38℃)で15日間テストを行います。スイスではムーブメント単体で精度を計測しますが、ドイツではケースに入れた状態で計測します。ムーブメントをケースに入れてしまうとわずかに精度が変わってしまうので、そうならない為に初めからケースに入れた状態で検査を行います。
完成した時計のテスト:時計がケースに収められた状態で、精度のテストが行われます。ムーブメントだけでなく、ケースの状態も重要視されます。
精度の基準:ムーブメントの直径が20㎜以上かつ表面積が314㎟以上の場合はマイナス4秒からプラス6秒
20㎜未満かつ表面積が314㎟未満の場合は、マイナス5秒からプラス8秒
品質管理:ドイツでは、品質管理が非常に重要視されています。これにより、全ての部品が高精度で作られ、最終的に完成した時計も高品質であることが保証されます。
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グラスヒュッテ規格「GLASHÜTTE I/SA」
グラスヒュッテ製の時計には、メイド・イン・ジャーマニーを超える規格「グラスヒュッテ規格(GLASHÜTTE I/SA)」もあります。この規格の基準は「製造と手間を含めて、グラスヒュッテでの作業がムーブメント原価の50%以上であること」
例えば4分の3プレートと精密な調整など、グラスヒュッテの伝統技法が施されているものに限るというさらに厳しい規格となります。
この規格をクリアしているものだけがダイヤルに「GLASHÜTTE I/SA」と記載することができます。
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グラスヒュッテ・オリジナルの検査
自社製ムーブメント、キャリバー36搭載モデルはドイツ・クロノメーターよりもさらに徹底したテストが24日間行われます。
正確に時刻合わせをしてから、24時間のあいだ、回転するテスト装置によってキャリバー36搭載モデルを異なる姿勢に動かし続けます。
これにより、時計を手首に巻いた日常的な条件をシミュレーションすることができます。
日差の許容範囲がマイナス2からプラス6秒
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歩度のテストは、広範囲にわたるテスト期間の2日目に始まり、12日間行われます。
日差は6姿勢(文字盤側を上)で実践されます。
各姿勢につき2日間試験されます。通常、機械式時計は5姿勢でテストされます。
キャリバー36ムーブメントに関しては、グラスヒュッテ・オリジナルは6番目の姿勢として「12時位置を上」の姿勢を追加しています。
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機械式時計の精度は、顕著な温度変化の影響を受ける可能性があります。
そこで、エクセレンステストの14日目から3日間の温度テストを実施し、この間に8℃、23℃、38℃の各温度で時計の性能がテストされます。
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テストのこの部分では、歩度の安定性を点検します。
このために、これまでの16日間のテスト後に測定される値と、当初の値とを比較します。
ついで、時計を「文字盤を上」の姿勢にして、5日間全体的な作動時間をモニタリングします。
このテストでは、作動時間が100時間以上であれば許容値となります。
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最後から2日目の試験では、5気圧の防水試験を実施します。
このために、真空鐘のもとでプラスの気圧(圧力過多)とマイナスの気圧(圧力不足)をつくり出します。
無作為に多数の時計を選び、40~45℃で加熱してから、水滴を吹きかけます。
ウォッチ内に湿気があれば、この段階でサファイアクリスタルに凝結して現れるはずです。
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エクセレンステストの最終段階として、時計の外観と機能性をチェックし、表面(ケース、ポリッシュ仕上げ、装飾)に瑕疵がなく、巻き上げとリューズが正しく機能することを確認します。
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※自社製キャリバー36搭載モデルは、「セネタ・エクセレンス」「SeaQ パノラマデイト」となります。
まとめ
ドイツ時計にもスイス時計と同じように検査機関があり、精度は保証されているということがおわかりいただけましたでしょうか。国としての機関だけでなく、【グラスヒュッテ・オリジナル】は独自での検査を設けており、ほとんど完全に自社内でタイムピースを設計・製造することができます。
【グラスヒュッテ・オリジナル】は、完璧な手作業、厳選された素材、革新的な製造技術が一体となった伝統を受け継いでいます。独立した自社製ムーブメントを開発・製造している【グラスヒュッテ・オリジナル】は、真の「マニュファクトリー」であると自負しています。「マニュファクトリー」の「マニュ」の語源はラテン語“permanum“で「手作業」を意味しますが、【グラスヒュッテ・オリジナル】の時計製造工程では、まだ多くの重要なステップを手作業で実施しているからこそ安心してお使いいただけます。
oomiya京都店はグラスヒュッテ・オリジナル正規取扱店です。
定番モデルから人気モデル多数取り揃えておりますので、お気軽にご来店くださいませ。
【グラスヒュッテ・オリジナル】の伝統技法に関してより詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧くださいませ。