皆様こんにちは。西川です。
いつもoomiya京都店のブログをご覧いただき誠にありがとうございます。

今回私からご紹介させていただきますのは、oomiya京都店にて新規取り扱いとなるブランドです。
その名を【グラスヒュッテ・オリジナル】というドイツの時計です。
oomiya京都店初のドイツ時計という事もあり、少し詳し目にお話ししたいと思います。
ぜひ最後までお付き合いください。

時計産業の中心地

現在oomiya京都店では15ブランドの時計をお楽しみいただく事が出来ます。
ただ、その生産国の内訳は、グランドセイコーを除く14ブランドはスイスで作られています。
皆様も時計＝スイスというイメージをお持ちの方が多いと思います。
それと同時に時計の3大大国は「スイス」「日本」「ドイツ」と言われているのも見た事があるかもしれません。

各国ごとには異なった文化があります。
特にドイツ人は日本人と気質が似ているとされ、器用なモノづくりの地でもあります。
実は世界で時計を確認するのはドイツ人と日本人だけなんて言われたりもしています（笑）
その証拠に国鉄（JR）の平均遅延分数はドイツで1分。日本で30秒という徹底ぶり。
ちなみにイタリアは10~20分くらいは当たり前と覚悟した方がいいそうです（笑）

グラスヒュッテ・オリジナルという名前

【グラスヒュッテ・オリジナル】という名前を聞いて分からない事があるとすると、「グラスヒュッテ」の部分ではないでしょうか。
グラスヒュッテとは、ドイツ東部の都市でザクセン州に所属しています。
このザクセン州にはライプツィヒやドレスデンといった聞いたことあるかも…という都市も含まれています。
【グラスヒュッテ・オリジナル】とはグラスヒュッテで始まった時計という意味です。
次の項目でもお話ししますが、銀山で栄えた町でしたので山間部にあるこじんまりとした町でした。

ブランドの歴史

グラスヒュッテという土地は、銀の採掘場として栄えた土地だったそうです。
しかしながら盛者必衰と言いますか、銀が取れなくなってきたタイミングで衰退がはじまります。
ここに救世主ともいうべき青年が現れます。彼の名は「アドルフ・ランゲ」。
この名前で「あれ？」と思った方は時計好きと自負して問題ございません。
この「アドルフ・ランゲ」という人物、現在の「A.ランゲ ＆ ゾーネ」の創設者でもあります。

当時のアドルフ・ランゲは時計技師ではなく、まだ宮廷時計技師の見習工でした。
彼を中心とした15人の見習工はザクセン王国の都市ドレスデンからグラスヒュッテへと移り住みます。
ここからグラスヒュッテの町は時計製造による再興を目指すこととなります。
人から人へ伝えられた技術は磨き上げられ、抜群の品質を誇りました。（これは後程触れたいと思います）
その技術や伝統を未来に残すために1878年には時計製造学校が設立されるほどでした。

腕時計の発展の歴史には大きな分岐点が何個も存在しています。
その一つが第一次・第二次世界大戦だと思います。
特に【グラスヒュッテ・オリジナル】は世界でも数奇な運命をたどります。
それは1951年の第二次世界大戦後に日本と同様に敗戦国となったドイツという国は東西二つに分かれて統治されます。
その中でグラスヒュッテに存在していた時計ブランドも一つに統合され、国営企業となりました。
それから約40年後の1990年に東西が統合されたドイツで民営化された企業こそが【グラスヒュッテ・オリジナル】となっていきます。

グラスヒュッテ・オリジナルのこだわり

【グラスヒュッテ・オリジナル】の時計は見どころ満載です。
今後、各時計の紹介で詳しく触れていこうと思いますが今回は少しだけお見せします。
ドイツ時計の良さは「質実剛健」と表されるように真面目で繊細な時計となっています。

特筆すべきは「パノコレクション」などに見られるエングレービングが施されたダブルスワンネック緩急針。
一つ一つ丁寧に手彫りされているこの仕上げはドイツ時計を代表する見た目の一つです。
息をのむようなエングレービングは是非一度ご覧いただきたいポイントです。

また少し珍しい左右非対称に配置された時間表示とスモールセコンド。
またビッグデイト表示は文字盤に端正な印象を与えます。

また見た目だけではなく精度も一流です。
冒頭でも述べたように、時間感覚が日本人のようにしっかりとしているため精度への追求は抜かりがありません。
別記事にはなりますがスイス時計とドイツ時計の比較はしてみたいと思います。

まとめ

ドイツ時計はご試着いただくと腕に程よい重量感があります。
この落ち着きを与えてくれる時計には非常に根強いファンが多く、一度着けたらハマってしまうと言わしめるほどです。
この度京都店では「スイス」「日本」「ドイツ」の主要国の時計を着け比べていただける空間へと生まれ変わりました。
各国の文化や歴史の詰まった時計をお試しいただき、スタッフとの会話から各ブランド背景を説明を聴いていただき、是非ゆっくりと比較してお楽しみくださいませ。
皆様のご来店をお待ちしております。

(出典)https://www.glashuette-original.com/ja/%e3%83%96%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%83%89-%e3%82%b0%e3%83%a9%e3%82%b9%e3%83%92%e3%83%a5%e3%83%83%e3%83%86%e3%83%bb%e3%82%aa%e3%83%aa%e3%82%b8%e3%83%8a%e3%83%ab%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%84/