皆様こんにちは。中原です。
いつもoomiya京都店のブログをご覧いただき誠にありがとうございます。
外も一気に暑くなってきましたね！
これからの季節は「ダイバーズウォッチ」が大活躍してくれると思います。

そこで本日はモダンダイバーズの元祖とも言われる【ブランパン】の「フィフティファゾムス オートマティック」をご紹介いたします。
過去のブログでも何度も取り上げられているこのモデルですが、何故今またわざわざ新しくブログを書かせていただくか。
それは今年の新作で【ブランパン】は42.3㎜のケースサイズで「フィフティファゾムス」シリーズに新たなモデルを追加しました。
新作のモデルも勿論いいですが、やはり45mmサイズの「フィフティファゾムス」は私中原の個人的に憧れの時計であり多くの皆様にこの時計の良さを少しでもお伝え出来たらなと思いこのブログを書かせていただいております。

皆様ご存知の通り、この「フィフティファゾムス」の初代モデルが登場したのが1953年です。
1952年にフランス海軍から信頼性の高いダイバーズウォッチ製作の依頼が【ブランパン】に届きました。
当時【ブランパン】のCEOでありダイバーでもあったジャン＝ジャック・フィスター氏も自らが潜水中に遭難する危険性を経験したことから水中でも潜水時間や酸素ボンベの残り時間を知る為に防水性や視認性の高い時計を開発する事になりました。
こうして開発されたのが「フィフティファゾムス」の始まりといわれています。

そもそも「フィフティファゾムス」という名前の由来は古典的な海洋学の水深の単位「ファゾム（fathom）」からきています。
1ファゾムは約6フィート（1.83m）の値しますのでフィフティ（50）ファゾムですと約91ｍの水深ということになります。
この91m（50ファゾム）は当時のダイビングの装備で潜れる最大深度でした。
この当時から圧倒的な防水性と堅牢性を誇っていたことが伺えます。
現在は技術も発達して「フィフティファゾムス」も300ｍ防水となっておりますが、70年前にもう90ｍ以上の防水性を誇れるくらいの技術力があったからこそ今の300ｍ防水に繋がっていると感じます。
物事は何事においてもそうですが、世界初であったり人類初等の初めて何かを行う・成し遂げたものに対しては非常に大きな称賛が贈られます。この「フィフティファゾムス」も例外ではなく、やはり多くの方々の憧れのお時計になっている理由の一つだと思います。　
またアメリカ海軍が過去に同軍で使用するダイバーズウォッチを各時計ブランドに公募しました。
その結果全ての耐久テストに合格したうえ、アメリカ海軍の全ての要求事項に応えることが出来たのは「フィフティファゾムス」だけでした。歴史もそうですが、実用性を考えてもナンバーワンといっていいダイバーズウォッチではないでしょうか。

「フィフティファゾムス オートマティック」はアイコニックなデザインも特徴的です。
良い意味でダイバーズウォッチらしからぬ、ラグジュアリーな雰囲気も兼ね備えたモデルです。
一番の特徴は文字盤の周りのベゼルという部分で、他の一般的な時計のベゼル部分にはセラミックやアルミニウムなどの素材が使用されていますが「フィフティファゾムス」はサファイアクリスタルガラスを用いています。
サファイアクリスタルガラスは、ダイヤモンドに次ぐ硬度を誇っておりますので耐傷性にも優れています。
またダイバーズウォッチとしての用途を目的としていますので、視認性の向上のためインデックスは大きめに作られており夜光塗料も施されています。またインデックスと呼ばれる12時間を表す時間表示の部分はホワイトゴールドも使用されており、キラキラと輝く為ラグジュアリーな要素を感じることのできる要因の一つです。

裏蓋部分は防水性や堅牢性の向上のために閉じられております。
ケースサイドのBLNCPAINの文字やFifty Fathomsの文字はエングレービングといって手彫りで彫られていたり、シリアル番号などの細かな文字はレーザー刻印で丁寧に彫られています。
こういった部分も他のシリーズでは見られない部分ですので特別感も感じることが出来ます。

ムーブメントは「キャリバー1315」を搭載しております。
この「キャリバー1315」は5日間（120時間）というパワーリザーブを誇ります。
このムーブメントの特徴はトリプルバレルといって主ゼンマイという時計の動力になるものが3個あります。
主ゼンマイは香箱と呼ばれる部品に収められており、通常の時計は1個しかありません。
パワーリザーブが長くなるというメリットもありますが、同時に安定した精度を保てるという利点もございます。
1個の主ゼンマイからパワーをもらうより、3個の主ゼンマイからそれぞれ供給した方がトルクも安定して制度の安定にも繋がるという仕組みになっております。
【ブランパン】に関しては「フレデリック・ピゲ」というムーブメント専門の企業を傘下に収めておりますので、外装の美しさや歴史だけでなく実用性もしっかりと考えられた土台からしっかりしたブランドですのでこういった部分も魅力の一つだと思います。

サイズは45mmですので、大きいと感じる方も少なくないと思います。
しかし写真をみていただくと、ラグと呼ばれる時計本体とストラップの付け根の部分がとても短く作られております。
腕に乗せた時にラグの端から端までが短いので45mmというサイズを気にしなくてもご使用いただけると思います。
シンプルな作りですが、高級感や重厚感を感じることのできるデザインになっており他人から見られた時に一味違うなとすぐに分かっていただける時計かなと感じます。
是非店頭にてお試しください！

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