“ジラール・ぺルゴの名機GP3000系を搭載”:ロレアート クロノグラフ 42MMの魅力とは?
皆さま、こんにちは!渡辺です。
本日は、ジラール・ペルゴのロレアート クロノグラフ 42MMを紹介いたします。ラグスポウォッチの定番ロレアートコレクションから登場した、クロノグラフ搭載のパンダダイヤルモデルで、細部にまでこだわったオリジナリティのあるケースと文字盤のデザインが魅力です。
【概要】
ロレアートは、スポーティかつエレガントなラグジュアリースポーツウォッチ、いわゆる「ラグスポウォッチ」の先駆けともいえる、ジラール・ぺルゴの中でも人気の高いモデルのひとつです。スイスの由緒正しきマニュファクチュールのひとつであるジラール・ぺルゴがクォーツ式の初代ロレアートを発表したのは1975年。その後ラグスポウォッチの人気の高まりを受け、2016年に本格的にコレクションを展開、その後一度は姿を消しましたが、ラグスポウォッチの人気の高まりも功を奏し、2016年に限定モデルとして復刻、そして2017年にはレギュラーコレクションとして再登場しました。1971年にクォーツムーブメントの自社設計・製造に成功したジラール・ペルゴの、精度にこだわる時計づくりの姿勢を示しており、機械式になってもそのこだわりは変わっていません。
名前の由来
クロノメーター検定の承認を得たところから、”資格あるもの”という意味をこめて、当時のジラール・ぺルゴ イタリアの代表の提案で、マイク ニコルズの有名な映画「卒業(IL LAUREATO)」(ダスティン・ホフマン、アン・バンクロフト、キャサリン・ロス出演)にもリンクしています。
今回紹介するロレアート クロノグラフ 42MMは、装飾や形状にロレアートコレクションならではの個性を生かしながらも、よりスポーティに洗練されたクロノグラフ搭載モデルです。
【ケースについて】
ケースの素材は、904Lステンレススティール製となっております。クロム成分が高配合されているのが特徴で、腐食への耐性がきわめて高く、磨くことによって他のステンレス以上に見事な輝きを放つ、高品質な素材です。904Lステンレススティールは加工が難しいため、ロレアートの中でもクロノグラフモデルのみで採用されています。
ケースサイズは42mm、ラグまで含めると直径の最大値が47mmと比較的大振りですが、ブレスレットとの一体感を重視したデザイン、かつケースの厚みを抑えたことで、実際のサイズよりもスマートな印象です。
人間工学に基づいて設計された角度のついたラグが腕にフィットし、装着感の良さを考えたケースデザインとなっております。
八角形と円形を重ねたベゼルは、初代ロレアートの時から変わらない、ロレアートの最も特徴的な造形です。円形部分にはポリッシュ仕上げ、八角形部分にはサテン仕上げと、2種類の異なる仕上げを施すことで、より複雑な表情を生み出しています。このベゼルのデザインは、イタリア フィレンツェにある文化遺産、サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂大聖堂のドームをモチーフとしています。角に丸みを帯びた柔らかな印象の八角形からは、ロレアートならではの気品が感じられます。
3時位置には、ケースと一体化したリュウズガードにピッタリと収まるようにしてリュウズが備わっています。側面から見ると、このリュウズ、そしてその上下にあるプッシュボタンまでもが、ベゼルと同じく八角形に円形を組み合わせたデザインとなっており、ジラール・ぺルゴのケース造形に対する徹底したこだわりが感じられるポイントとなっております。
【文字盤や針について】
次は、文字盤について詳しく見ていきましょう。シルバー文字盤に黒いサブダイヤルを組み合わせた、いわゆる「パンダダイヤル」デザインは、スーツでもカジュアルでも似合う、オン・オフ問わず使いやすいカラーリングです。
最も特徴的なのは、文字盤全体に施されたクル・ド・パリ装飾です。クル・ド・パリとは「パリの爪」という意味で、ピラミッド型の突起を連ねたような細かなプレス加工は、文字盤の表情を豊かにするだけでなく、光の反射を抑え視認性を高める効果もあります。また、3つの黒いサブダイヤルには円形の筋を重ねたスネイル装飾が施されており、独特の光沢が高級感を演出します。小さな文字盤上に凝縮された美しさは、ジラール・ぺルゴの加工技術の高さがあってこそのものです。サブダイヤルは、3時位置がスモールセコンド、6時位置が12時間積算計、9時位置が30分積算計となっております。白で記された数字とスケールは、スリムかつシンプルなデザインで非常に見やすく、スポーツウォッチとしての実用性の高さが伺えます。
ミニッツスケールを備えた文字盤の外周部分を黒にしているため、文字盤全体の印象が締まって見えますね。インデックスと針にはブルーの縁取りが施されており、精悍でスポーティな印象を高めています。内側には蓄光塗料が塗布されているので、暗い場所でもはっきりと時刻を読み取ることができます。他の要素を邪魔しない4時半の位置に横長の日付表示窓が備わっており、12時位置には「GP」のイニシャルロゴ、そしてその下にはブランド名と共に、ジラール・ぺルゴの独創性を象徴するブリッジマークが配されています。
【裏蓋・ムーブメントについて】
時計の裏側はクローズドバックで、表面のベゼルの形状を反映させた、八角形と円を組み合わせたデザインが象徴的な裏蓋となっております。
搭載されているムーブメントは、自社製キャリバーGP03300をベースに、デュボア・デプラのクロノグラフモジュールを採用した、自動巻きキャリバーGP03300-0137です。パワーリザーブは約46時間となっております。残念ながら見ることはできませんが、「鏡面仕上げ」、「エングレービング」、「コート・ド・ジュネーブ」や「ペルラージュ」や丁寧な「面取り」の仕上げなど、手仕上げによる磨きの美しさにあります。部品一つをとってみても、5種類の仕上げを施す手間を惜しまず、時計装飾の伝統的技法を今も継承しています。
【キャリバーGP03300】
1994年に他社に先駆けて自社ムーブメントGP3000(女性用ムーブメント)、GP3100(男性用ムーブメント)を発表しました。仕上げの美しいGP3100系は、カルティエ、ヴァシュロンコンスタンタン、ブルガリ、ダニエルロート、ジェンタ、などが基幹機として採用。切替車だけでも6回も改良を加えて、現在のGP3300が誕生し、今後も常に改良・アップグレードをしていきます。
ジラール・ペルゴのマニュファクチュールムーブメントの特徴とは?
他ブランドに先駆けて、自社ムーブメントの開発に着手。四半世紀近くの歳月を掛け、改良を重ねつつ同じムーブメントを作り続けることにより、安定した精度と耐久性を兼ね備えた安心感のあるムーブメントを作ってきました。GP3300で培ったノウハウが、新型ムーブメントにも生かされています。またメンテナンスも、改良パーツを古いムーブメントにも使用できるように、考慮されています。
マニュファクチュールというステータス
ジラール・ペルゴは、商品の研究開発から、設計、テスト、外装部品(ケース)の製造、そして時計の心臓部であるムーブメントの製造までを自社で行う数少ないメーカーの一つです。
1,デザイン設計
2,開発
3,製造(ムーブメント&ケース)
4,仕上げ(ムーブメント&ケース)
5,組み立て
6,手作業での調整
7,クオリティコントロール
【ベルトについて】
ブレスレットにも、ケースと同じく904Lステンレススティールが使用されています。ケースとの一体感の高い設計となっており、ラグスポウォッチらしいスポーティでエレガントな装いです。一体型ブレスレットの採用は1975年の初代モデルから変わっていませんが、細かいブラッシュアップは行われ続け、装着感の良さは進化しています。
手首の形状に沿って可動するコマによってフィット感が高く、しなやかな曲線のラインは見た目にも美しいです。H型のコマはサテン仕上げ、中央のコマはポリッシュ仕上げと、異なる仕上げが施された、アクセサリとしての美しさと上品さとのバランスが取れた見た目となっております。
両開き式のバックルには、ジラール・ぺルゴのGPロゴが刻印されております。
【防水性能について】
防水性能は100 m防水となっております。
【まとめ】
文字盤に施されたクル・ド・パリ装飾に目を奪われ、本当に美しいと思いました。そして、ステンレススティールケースも素晴らしく、光の当たり具合でキラキラと輝き、エレガントな雰囲気を演出してくれます。これは着けるだけで気分が上がりますよね。特徴的な8角形のベゼルに、傾斜をつけたデザインはやわらかな印象にも見え、デザインの奥行きを感じさせます。また、丁寧な磨き仕上げを施したケースは、スーツ着用時にワイシャツの袖に引っかかることなく収まります。
ケース一体型のブレスレットは、しっかりと腕にフィットし、心地よく腕につけることができました。面取りされた1つ1つのパーツが組み合わさり、そして絶妙な可動域、サテンとポリッシュを交互に組み合わせることで滑らかな装着感をつくり出しています。ムーブメントも美しい仕上げが細部まで施されていて、時計好きならずっと眺めていたくなるほどです。スポーティでラグジュアリーなスタイルを超えて、非凡な美しさをもたらすロレアート クロノグラフは、スポーツウォッチでありながらフォーマルなシーンでも活躍してくれる腕時計ではないでしょうか。
装着時の美しさと理想的な着け心地はジラール・ぺルゴのこだわりであり、それを実現するためにも、ロレアートのケースの厚みはトゥールビヨンであっても抑えられています。(ロレアート・クロノグラフ厚みが12.1mm)だからこそ、365日ON/OFF問わず活躍できる時計が、ロレアートなのです。
仕事もプライベートでも活躍する時計を探している方におすすめですね。
GIRARD-PERREGAUX(ジラール・ペルゴ)
モデル名:ロレアート クロノグラフ 42MM
品番:81020-11-131-11A
ムーブメント:自動巻きクロノグラフ(自社製キャリバー GP03300)
ケース素材:904L ステンレススティール
ベルト:904L ステンレススティール
防水:100m防水
サイズ:42mm
その他特徴:パワーリザーブ46時間、クル・ド・パリ仕上げシルバー文字盤、トリプルフォールディングバックル
価格:¥2,442,000 (税込)
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※一部のブランドでご利用回数の制限、ご利用できないモデルがございます。詳しくは、スタッフにお尋ねください。
●Tel: 06-6251-0077
水曜定休日
ジラール・ペルゴは、今なおスイスで活動を続けている高級時計マニュファクチュールとしては屈指の古い歴史を誇ります。1791 年以来、ジラール・ペルゴの歴史を彩る比類ない作品の数々は、美しさと機能性の融合によって、「時」の価値を明らかにしています。 コンスタン・ジラール・ペルゴのスリー・ブリッジから、讃嘆の念を吹き込むコンスタント・エスケープメント L.M まで、ジラール・ペルゴは本物の革新を巻き起こしてきました。とくにコンスタント・エスケープメント L.M によって、5 世紀にわたって時計製造の世界が取り組んできた、コンスタント・フォース(一定した力)という問題が解決されました。 熟練時計師の無限の創造性により、ジラール・ペルゴの偉大な歴史は現在にいたるまでたえず豊かなものになっています。
他にもジラール・ペルゴを多数店頭にて取り揃えております!
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