皆さま、こんにちは！渡辺です。

本日は、昨年リニューアルされた、ベル＆ロスのBR 03の新旧の比較をしようと思います。

【概要】

BRシリーズは、航空計器をそのまま腕時計にコンバートした独創的なデザインが特徴です。2005年に発表されたBR 01は、46mm径の堂々としたスクエアケースを採用した初のベル＆ロスウォッチです。初期モデルであるBR01のケースサイズを46mmから42mmに縮小し、2006年に登場したのがBR 03です。魅力的なデザインはそのままに、より着用しやすいサイズに進化したことで、一躍人気コレクションとなり、ブランドの知名度を拡大するきっかけともなりました。今作は、実に17年ぶりものリニューアルを果たしたBR 03の一つです。独創的なデザインや優れた視認性などモデルの魅力はそのままに、ディテール部分で多くの進化を遂げています。

刷新後は、コクピットクロックから着想を得たユニークなデザインはそのままに、ケースサイズが42mmから41mmへと縮小される。数値上は小さな変化であるが、2006年の登場以来守り続けてきたサイズを変更するということは、大きな英断でした。その1ｍｍ以外にも細かい変更点があるので今回は旧モデルとの変更点を掘り下げてご紹介いたします。

【ケースの比較】

スクエア型ケースに、ラウンド型の文字盤、角に施された4本のネジというブランドを象徴するデザインとなっています。これは、BRシリーズの原点とも言えるBR 01から現在に至るまで受け継がれているデザインコードです。コックピットの計器からインスピレーションを受けており、ミリタリーテイストを取り入れた他にはないオリジナリティの高いデザインが特徴です。

ケースサイズは41 mm、厚さ10.6mm。これまでのモデルがケースサイズ42mmであったため、1mm小さくなっています。

そのほか、前モデルからの変更点は、ケースサイズが縮小したのに加え、コーナーの角度が旧モデルよりも丸みを帯びています。

ラグの形状とラグそのものの太さがわずかに細くなっています。ラグは従来の4.5mmから4mmへ僅かに細くなり、新旧モデルではベルトの互換性がないので、ベルトだけ購入する方はご注意ください。

ケースの厚みはステンレススティールモデルで9.65mmとなり、前モデルの厚み10.5mmと比べて、薄くなっています。

リューズのロゴマークの書体も変更されていて、よりモダナイズされています。

ムーブメントは、最新世代の自動巻きムーブメントBR CAL.302を搭載。前モデルとキャリバー名は変わらないものの、パワーリザーブ40時間から54時間へと、実に14時間もの長時間化を実現しています。これまで2日以下であったパワーリザーブが、2日以上になっており、より実用的になったと言えるでしょう。

【ベルトの比較】

ベルトは、ブラックラバーストラップを採用。

前モデルでは、ラグ近くにロゴのBR（ビーアール）マークが刻印されていましたが、今作ではベルトの剣先のほうへ移動しています。

【まとめ】

新しいBR 03は、ケースサイズだけでなく、微細な変更が施され、より洗練されたデザインに仕上げられました。そのアイコニックなデザインは一目で分かり、同時にモダンなアップデートも成功しています。このモデルチェンジは、時計ブランドが現代の時計愛好家の期待に応えるための結果であり、小型化によりより多くの人にフィットしやすくなりました。また、ムーブメントの変更により、パワーリザーブも40時間から54時間まで延び、時計としての実用性が大幅に向上しました。この改良により、「BR 03」コレクションは新たな1ページを刻む特別な存在と言えるでしょう。

最新のバージョンでは、ケース素材が2つ、ダイアルバリエーションが7つの、合計8つの異なるスタイルが展開されました。これら8つのバリエーションが持つ魅力については別の機会にお伝えしたいと考えています。

“8つのモデルを徹底解説！” 洗練された男の相棒 |ベル＆ロス「BR 03」コレクション