【実機レビュー】ユリス・ナルダン フリークONE 風変わりな理由とは? (2405-500-2A/3D)

こんにちは、伊藤です。
本日は、2023年のGPHGで”アイコニック”賞を受賞したモデルで話題となりました。
その際にご紹介ブログをかいております、ぜひこちらもご覧くださいませ。

1846年にユリス・ナルダンが創業

1846年にユリス・ナルダンが23歳でスイスの”ル・ロック”で創業したのが始まりです。
今でも同じ場所で時計作りを続けるユリス・ナルダン。
1870年代には、船舶用クロノメーターの精度がとてもよく、50ヵ国の海軍に納入していました。
日本海軍にも納入されており、戦艦三笠(1918年製造)にも搭載されており現在、横須賀氏の三笠公園に記念艦として保存されておりその中にユリス・ナルダンのマリンクロノメーターが見れるようになっています。

1970年代には会社存続の危機?!

1970年代クォーツショックから会社存続の危機となりますが・・・
1983年、ロルフ・シュナイダー氏(CEO)、ルードヴィヒ・エクスリン(物理学者兼時計師)がタッグを組み、機械式複雑時計のブランドとして再興します。

フリークが誕生した秘密

1997年 ”トゥールビヨンの女王”として知られるキャロル・フォレスティエ=カザピ(現 タグ・ホイヤー ムーブメントディレクター)の設計「カルーセル・サントラル」でブレゲ賞を受賞。
このムーブメントは大きく香箱のスペース不足により、実際の時計へ搭載するこが困難でした。
また、日常的な仕様に必要なパワーリザーブを十分に確保することもできませんでした。
このムーブメントを、ルードヴィヒ・エクスリンが改良し具現化して誕生したのが「フリーク」の始まりになります。

2001年にフリークを発表

2001年にフリークを発表した際には、時計に初めてシリシウム脱進機を使用します。
当時、製造が非常に困難で、未知の素材だったシリコンをいち早く時計に使用したブランドがユリス・ナルダン。
ユリス・ナルダンが2001年にシリシウムを腕時計に使用して20年以上、今では時計業界には欠かせない素材の一つとなりました。

フリークとは

フリークとは、スケルトンではなく、オープンワークでもありません。
ムーブメント自体が回転して時刻を示します。それが、フリークです。
フリークONEは、リュウズがありません。


6時位置にあるレバーロックを持ち上げるとセッティングシステムが解除されベゼルで時刻調整を行うことができます。
巻上げ裏蓋側の機構で行います。
文字盤、針、リュウズのないデザインはまさには破壊的でフリーク(風変わりな)を具現化しています。


モデル詳細

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ブランド:ユリスナルダン
品番:2405-500-2A/3D
モデル:フリークONE
ムーブメント:自社製キャリバーU240
ケースサイズ:44㎜
防水性:30m
価格:11,220,000円(税込)