【第三回~時計について知ろう~】意外と知らない?機械式時計の使用上での注意点
皆さん、こんにちは!
oomiya心斎橋店の毛利です。
いつもoomiya心斎橋店のブログをご覧頂きありがとうございます!
時計について知ろうシリーズ第三回目です!
今回は【意外と知らない?機械式時計を使用上の注意点】についてご紹介していきます。
機械式時計は複雑かつ繊細です。
意外と知られていないこともございますので分かりやすく説明していこうと思います!
是非、前回の投稿と合わせてご覧ください!
機械式時計は誤差が生じてしまう
機械式時計は巻き上がったゼンマイがほどけようとする力で時を刻んでいます。
その為、一日で数十秒の誤差が出てしまいます。
分かりやすく例えると、オルゴールを想像してみてください!
オルゴールもゼンマイを巻きほどけようとする力で動きます。
オルゴールは最初綺麗な音を奏でますが、ゼンマイのほどけかけ時は音が割れてきます。
時計にも同じことが言え、ゼンマイを最大まで巻くと高い精度を保ちますが、
ほどけかけ時は精度が落ちてきてしまうのです。
また、気温や気圧によっても精度が変動しますのでモデルにより異なりますが、
日差±15秒までは許容範囲とするブランドが多いです!
機械式時計は磁気による遅れや進みなど止まってしまう事もある
時計の内部には金属製のパーツが数百個も使用され組上げられています。
その為、電化製品と接触してまうと磁気を帯びてしまいます。
大きく磁気を帯びてしまうと進みや遅れ、最悪は止まってしまうこともございます。
時計を外した際は電化製品(テレビ、PC、スマートフォンなど)の近くには置かず、
15cm~20cm程離した距離で保管して頂く事をお勧めします。
機械式時計は衝撃や振動に弱い
機械式時計は精密機械です。
その為、衝撃や振動に弱く大きな負荷がかかると故障の原因になってしまいます。
また、スポーツの際や自転車やバイク走行中の振動などでも負荷がかかってしまう原因になりかねますので
その際は外して頂く事を推奨いたします。(振動や衝撃に強いモデルも一部ございます。)
自動巻き式時計は腕に着けて12時間以上で巻き上がります
自動巻き時計基本的に腕に着けているだけで良いですが、「遅れ」や「止まっている」事もあります。
そちらの主な原因はゼンマイの巻き上げ不足が多いです。
自動巻き時計は巻き上がっていない状態から腕に着けて12時間以上使用いただく事で巻き上がります。
デスクワーク等などで運動量の少ない方はゼンマイが巻き上がりにくい為、
リューズでゼンマイを巻き上げて下さい。
ただ、手巻き時計と違い自動巻き時計には手巻き時計ほど機械油は注油されていない為、
適度にリューズを巻き動かしてから日常生活での運動によりゼンマイを
巻き上げていただくことをお勧め致します。
時計の午後8時~午前3時までの時間はカレンダーの早送り禁止
機械式時計のカレンダー機構は歯車が午後8時からゆっくりかみ合いだし、カレンダー変更後も
ゆっくりと動いて午前3時頃にゆっくりと歯車が離れます。
この時間帯にカレンダーを早送りしてしまうと歯車に無理な力がかかり故障してしまう原因になりかねません。
その為、カレンダーを早送りする際や時刻合わせをされる際は午前午後6時のどちらかの時刻に合わせて
頂いてから行うことを推奨致します。(ブランドにより禁止時間帯は異なります。)
オーバーホールは3~5年が理想的
機械式時計は3~5年使用していくと遅れや進みが大きくなるなどの精度低下、機械油の乾きや汚れによる
部品の摩耗が起こりだします。
オーバーホールは中の機械を分解・洗浄し新しい機械油を注油し組み上げます。
その際、技術者により部品の交換が必要と判断された場合は新しい部品へ交換されます。
『使ってない時計は10年くらいオーバーホールしなくてもいいですか?』
このような質問をよく頂きます。
実は技術者によると機械油が乾いてくる期間が3~5年である為、使用頻度は関係ないそうです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
時計を既にお使いの方でも中にはご存知ない方もいらっしゃいます!
時計は正しくお使いいただくと、とても長くお使い頂けます。
子から孫へと時間と共に引き継いでいける事は機械式時計のロマンであり魅力です。
機械式時計をお探しの方は是非oomiya心斎橋店までお越しください!
スペック紹介
IWC インヂュニア・オートマティック40
品番:IW328903
価格 :¥1,776,500(税込)
ムーブメント:自動巻き(IWC製キャリバー32111)
防水:10気圧防水
ケース素材:ステンレススチール
サイズ:40mm