【ジャガー・ルクルト】新作モデル『マスター・ウルトラスリム パワーリザーブ』1992年に発表された「マスター・ウルトラスリムシリーズ」にメカらしさを取り入れた新作モデルを徹底解剖!
皆さま、おはようございます。谷です。
早くも半月が過ぎた1月。皆さまはいかがお過ごしでしょうか?
私は、今日も元気に筋トレと上級CWCに向けて励んでおります!
時期的にも日常の生活に慣れ、年末年始の疲れが出てくる時期でもあります。体調には気をつけてお過ごしくださいませ。
そういえば、年末年始は祖母の家がある島根県に帰りました。久しぶりの雪景色が、心を豊かにしてくれました。
大した雪景色ではありませんが、せっかくなので皆さまと共有したいので写真にてご紹介。
さて、今回ご紹介するモデルは「ジャガー・ルクルト」より「マスター・ウルトラスリム パワーリザーブ」をご紹介。
この文字盤を見るとこの時期は雪を彷彿させます。では、「マスター・ウルトラスリム パワーリザーブ」はどんな時計なのでしょうか?
完璧なドレスウォッチと呼ばれる『マスター・ウルトラスリム」にパワーリザーブを搭載したら?
今回入荷した「マスター・ウルトラスリム パワーリザーブ」ですが、サイズは39mm。
小振なデザインが、ジャガールクルトらしいですね。特に今年の新作はマスター・ウルトラスリムシリーズは39mmが主役となっており、三針の「マスターウルトラスリム」も「マスター・ウルトラスリム ムーン」も39mmです。
そんな「マスター・ウルトラ」シリーズのモデルで、今回入荷しているモデルの中で最もメカらしいのが「マスター・ウルトラスリム パワーリザーブ」です。
シンプルにシルバー文字盤とマットなホワイトでそれぞれの機構がついており、紅一点で「パワーリザーブインジゲーター」の0から1/4までの間が目に止まります。
パワーリザーブは、70時間を実現し、仕事でも休日でもお使いいただけます。
時間を表示するのでなく、フル巻き上げの状態を1として、3/4,1/2,1/4と表示する点もいやらしさがなく、綺麗にまとまっている「パワーリザーブインジゲーター」です。
引き算をすることで「マスター・ウルトラスリム」の美しさはそのままに。
シルバー文字盤がジャガー・ルクルトの美しさを象徴するのであれば、スモールセコンドやデイト、パワーリザーブインジゲーターはマットで引き算を。
シンプルに仕上げるだけでなく、ジャガー・ルクルトらしさを残しながらも薄さの中に凹凸を生み出し、奥行きを感じさせます。
元来『マスター・ウルトラスリム」のモデルは、1992年に誕生した丸型のコレクション。
このシリーズができた由来は、1907年にCal.145で世界最薄の懐中時計を作り、達成したことから伝統を受け継ぐコレクションです。
なので、薄さを重視するシリーズでもあるため、デイト・パワーリザーブインジゲーターとたくさんの機能が入っているのが考えられない時計でもあるのです。
日付・時間・パワーリザーブどれをとっても視認性は抜群!その理由とは?
今回ご紹介している時計の面白い点は、under40mmであり、機構がついていて、薄い時計でありながらも各機能が見やすくわかりやすいという点です。
パワーリザーブインジゲーターがつくモデルとよく比較される機構としては、クロノグラフです。クロノグラフもブランドによりますが、多くのモデルには分積算計とスモールセコンドがつきます。そしてそこにデイトがつけば、機構や文字盤上にあるスモールセコンドの数はほとんど同じです。
そう思うと「マスター・ウルトラスリム」の薄さを実現するための技術力と努力はすごいと感じませんか?
薄さを実現するために「ベゼルの薄さと裏蓋の淵」にこだわりあり!
「マスター・ウルトラスリム」のシリーズの特徴でもあるのですが、薄さを実現するために裏蓋の淵を絞り、よりケースの薄さを強調しています。
横から見るとガラスケースからサイドが削ぎ落とされた裏蓋側のベゼル、文字盤側に繋がるサイドケースの丸み、腕のりの良さが写真からも伝わってきます。
また、ガラスケースとセンターローター(自動巻きの機構:赤褐色のローター部分)が非常に近く、ガラスケースから見えるムーブメントの美しさは、さすが1866年にアントワーヌ・ルクルトと息子のエリーとマニュファクチュールとして時計制作を産業として確立させた老舗ブランドならではです!
時計の細部をルーペで拡大し、撮影したものです。面取りやローターの隙間から覗く歯車の美しさを感じます。
ジャガー・ルクルトが機械屋さんと言われる由縁でもあります。
息子のエリーと共に時計制作を産業として見出したジャガー・ルクルトですが、1866年にそのように至るまでも時計製造の発展という意味では、ずっと縁の下の力持ちとして支え続けてきたのです。
ジャガー・ルクルトの創業者でもある「アントワーヌ・ルクルト」は、25歳という若さでジュネーブの時計学校でまなび1833年に工房を故郷のル・サンティエに設立します。
そして、それからわずか約10年後の1844年には世界で初めて「ミクロン単位まで正確に計測することができるミリオノメーター」を発明します。
さらにそれから3年たった1847年には当時懐中時計には専用の鍵が必要だったゼンマイの巻き上げをリューズでできる機構の開発を行い、リューズ脇のボタンで針合わせ巻き上げを切り替えることができる機構を作り上げました。
このように時計製造や時計を産業として発展させるために一役買ったのがジャガー・ルクルトなのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ジャガー・ルクルトはお時計が好きな方が手に取られるブランドでもあります。
今回は歴史的な背景やモデル自体の魅力についてお伝えしてきました。
個人的にさまざまな時計を過去に見てきましたが、やはり老舗や技術力に自信のあるブランドが挑戦するのが「薄さ」でもあります。
今年の新作モデルである「マスター・ウルトラスリム パワーリザーブ」は機構だでなく、薄さにも特化したモデルならではの楽しみを感じていただけると思っています!
まだまだお伝えしたいことはたくさんあるのですが…。次回の「マスター・ウルトラスリムシリーズ」を集めてみたというブログでご案内できればと思います。
まずは、今年の新作モデルである「マスター・ウルトラスリム パワーリザーブ」をぜひ店頭でお時計を手にとっていただけますと嬉しいです!
スタッフ一同、皆さまのご来店をお待ちいたしております。
時計情報
商品名:マスター・ウルトラスリム・パワーリザーブ
品番 :Q1378421
価格 :¥1,557,600 (税込)
サイズ:39mm
ムーブメント:自動巻き(ジャガー・ルクルト製キャリバー938)
防水 :5気圧防水
その他特徴:パワーリザーブ約70時間
ケースの厚さ:8.95mm
振動数:毎時28800振動
時、分表示, 日付, パワーリザーブ表示, 秒
ダイヤル:ロジウムプレートのインデックス, シルバーグレー, サンレイ仕上げ
ダブル フォルディングバックル
インターチェンジャブルシステム