美しいフュメダイヤル H.MOSER&CIE. VENTURER Small Seconds(ベンチャー スモールセコンド)
こんにちは、前田です。
本日ご紹介させて頂くのは、『H.MOSER&CIE』から
美しいフュメダイヤルの「VENTURER Small Seconds」と『H.MOSER & SIE』の歴史をご紹介。
『H.MOSER&CIE』の歴史は1,828年まで遡り、ロシアのサンクトペテルブルクに、ハインリッヒ・モーザーが
自身の名を冠する『H.MOSER&Co』を立ち上げた事から始まります。
そもそもの生まれは、スイスのシャフハウゼン。ハインリッヒ・モーザーは
父と祖父がシャフハウゼンにおける世襲制名誉職「タウンウォッチメーカー」に就いている、いわば名家に生まれました。
15歳になったモーザーは父の下で時計師として4年間修行、その後は時計産業の中心地であるジュラ地方のル・ロックルで
2年間修行を続け、1826年には置時計を製作する独立した工房を構えるまでに技術を身に付けます。
しかし、モーザーはこれで満足せず、当時時計の新たな市場として注目されていた、ロシアのサンクトペテルブルクに渡り
「H.MOSER&Co」を立ち上げました。
※写真は、『H.MOSER&SIE』の特許技術の一つ、脱進器のみを取り外し可能にしメンテナンス性を大幅に向上させた
「インターチェンジャブル・エスケープメント」がご覧頂けます。
スイスでのビジネスは順調でしたが、モーザーはル・ロックルの工場を遠くの地から指揮することの難しさに悩むのと同時に
家族にスイスでの暮らしを体験させたいとの思いが募り、ロシアの事業はパートナーに任せ
モーザーは家族と共にシャフハウゼンへと戻ります。
故郷に戻ったモーザーは、故郷のシャフハウゼンを活性化させるべく水力発電所やダムの建設、鉄道会社や工業会社を数人の出資者と共同で立ち上げ、シャフハウゼンは時計から鉄道まで幅広い分野での機械産業の街として発展していきます。
この時、モーザーの援助を受けたのが、IWCを設立したアメリカ人時計技師フロレンタイン・アリオスト・ジョーンズ。
現在もIWC本社のそばにある公園には、町の発展に貢献した偉人としてモーザー氏の銅像が建っています。
ハインリッヒ・モーザーの死後、ロシアでは社会主義革命が起こり、社会が混乱。
ロシアにおけるモーザーの事業も全面的な停止を余儀なくされるが、ル・ロックルの工場では生産が継続され、時代の流れと共に腕時計の生産も開始。しかし、1970年代に起こったクォーツ・ショックで150年に及ぶ歴史に終止符が打たれました。
2000年、IWCで技術部長を務めたユルゲン・ランゲ氏の指揮で長く休眠状態にあった『H.MOSER』に再び光りが当てられ
ランゲ氏はハインリッヒ・モーザーの曾孫ロジャー・ニコラス・バジルガー氏を探し出し、氏の協力を得て『H.MOSER&SIE』として2002年に復活。
現在はCEOにエドゥアルド・メイラン氏が就任し、ハインリッヒ・モーザーの人生を象徴する
「ENDEAVOUR」(エンデバー)、、、時計師としての技術を磨き続けた「努力」。
「VENTURER」(ベンチャー)、、、時計師として独り立ちし、新たな天地を目指してロシアへと旅立った「冒険者」。
「PIONEER」(パイオニア)、、、時計師としてだけでなく、シャフハウゼンを発展させた「開拓者・先駆者」。
という意味を込めて、三つのシリーズを展開しています。
ブランド名:H.MOSER&SIE
モデル名:ベンチャー スモールセコンド
品番:2327-0401
ムーブメント:手巻きムーブメント
パワーリザーブ:72時間
ドーム型サファイアガラス
ケース素材:ステンレススティール
ベルト:アリゲーターストラップ
ケース径:39mm
ケースの厚さ:12.45mm
価格:2,138,400円(税込)
H.MOSER&CIE (H.モーザー)
Official Site=http://www.h-moser.com/jp/
■株式会社オオミヤはH.MOSER&CIEの正規販売店です。