2020年3月2日

努力の結晶 H.Moser & Cie.のエンデバーコレクション

約2分

皆様こんにちは、及川です。
突然ですが努力って好きですか？
私はとても苦手です…。よく言いますよね、努力も才能の一つだと。
努力ができる、苦だと思わない人こそが成功するのだと思います。

なぜ突然にそんな話をしたかというと、H.モーザ―の創業者である、ハインリッヒ・モーザー氏も努力の天才だと思うからです。
H.モーザーのコレクションはハインリッヒ・モーザーの人生を表しています。
一番種類の多い主力の“エンデバー”は真摯な努力、“ベンチャー”は冒険者、“パイオニア”は開拓者を意味しています。
写真のモデルはエンデバーコレクションです。時計師としてロシアでビジネスチャンスを求めた努力を表現しています。
モーザー家は代々時計師として有名でした。
父親から時計製造を学び、19歳でル・ロックルの時計工房で更に技術を磨き、わずか半年ほどで熟練した時計職人になったといわれています。
父親が他界し、その後を継いで街で時計職人として働こうと希望しましたが町議会に受け入れてもらえませんでした。

それでも、時計職人の夢を諦めずにロシアのサンクトペテルブルクへと向かいました。
一度絶たれそうになってしまった夢を自身の力で叶えようとするその粘り強い努力。これをコレクション名としたのです。
H.モーザーの腕時計は一本一本が職人の技術力の結晶です。
この、モーザーを代表とするフュメダイアルも丁寧に手作業で施されています。
だからこそ、年産本数も少なくどれもが希少性の高いタイムピースです。
時計作り対して妥協することのないその精神もまさに、真摯な努力といえるでしょう。