【A.ランゲ&ゾーネ】ランゲの歴史と魅力～グランド・ランゲ１・ムーンフェイズ～前編

皆様、こんにちは。谷です。
今回は2部制で【A.ランゲ&ゾーネ】よりグランド・ランゲ１・ムーンフェイズをご紹介致します。
ランゲ&ゾーネの歴史と合わせてランゲ&ゾーネの特徴について説明致します。

A.ランゲ&ゾーネはドイツ語で【A.LANGE＆SÖHNE】と表記し、意味はランゲとその孫達となります。
創業者のアドルフ・ランゲは15歳の頃に、後に宮廷時計師となるヨハン・フリードリッヒ・グートケスの元に弟子入りします。
その後、工房で修行を積みますが、1837年更なる技術向上を求めイギリスやスイス、フランスの時計工房で最先端の技術を学び1841年にドイツに帰国。
帰国後、グーケトスとドレスデンに新設されたデンバー歌劇場に共同作成で時間を数字で示す『5分時計』を開発。現在のアウトサイズデイトのモチーフとなっています。
グランド・ランゲ１・ムーンフェイズには、日付表示（アウトサイズデイト）が右上にあります。視認性が高く、何と160年以上も続く伝統的なデザインとなっています。
アドルフは優れた人格者でもあり、華やかな宮廷生活を投げ売り、1845年政府の支援の下、エルツ山地で工房を開きました。理由は、当時エルツ山地に住んでいた人々が鉱山の閉鎖による貧困が深刻化、それを救済する為でした。
やがて雇い入れた弟子たちが独立し工房を開いたことでエルツ山地に時計産業が根付き、経済的繁栄をもたらしました。
世界的にも評価されたアドルフ・ランゲが開発した4分の3プレートなどの時計技術は彼の息子や孫にも受け継がれましたが、1948年に時代の影が落ちます。
それはドイツ東西冷戦。エルツ山地は東ドイツ側にあった為国営化されてしまいました。
4代目のウォルターランゲは西ドイツに脱出したものの、A.ランゲ&ゾーネは休眠。その後1994年に新作コレクションが発表され、奇跡的に復興しました。
1994年に新作コレクションが発表された際、唯一ランゲ1のみ文字盤のデザインを先行し製作されました。
各表示の配置は黄金比率に基づいており、完璧なバランスとなっています。
表示を重ねないことで視認性を高めるだけではなく、一目でランゲと分かるアイコニックな存在です。
後編では、前編で伝えきれなかったムーンフェイズとA.ランゲ&ゾーネの魅力についてお伝えいたします。

ブランド：A・ランゲ＆ゾーネ
商品名：グランド・ランゲ１ムーンフェイズ
品番：LS1394AA 139.032
ムーブメント：手巻きキャリバーL095.3
ケース素材：18Kピンクゴールド
サイズ：41,0mm
パワーリザーブ：72時間
その他：オフセンターの時間表記,ストップセコンド機能搭載スモールセコンド,ムーンフェイズ表示
価格：¥5,775,000(税込み）