【ロジェ・デュブイ】スケルトンダイアルが魅力！？『エクスカリバー オートマティック スケルトン』

皆様、こんにちは。谷です。
いつもoomiya 心斎橋店のブログをご覧頂き、ありがとうございます。
昨日の満月は雲の切れ目を縫うように見え、趣がありましたね。7月の満月はバックムーンと呼ばれています。時計屋で働くようになり、毎日の月の観察が日課になりました。
今回ご紹介いたしますのは、【ロジェ・デュブイ】より『エクスカリバーオートマティックスケルトン』です。
全面スケルトン加工となっており、宙に浮いているかのような造りとなっております。搭載ムーブメントには、特に厳しいジュネーブシールを所得しております。
ジュネーブシールはスイスのジュネーブ州・ジュネーブ市が定めた法律と基準に基づいて行われる腕時計ムーブメントの品質検定の事で、1886年から実施されています。
ジュネーブシールの取得には下記の条件を満たす必要があり、その為には伝統的なクラフトマンシップが不可欠です。
①素材と部品
・ポリマー部品（樹脂）を用いてはいけない
・装飾部品又は付属部品は、角はポリッシュ仕上げ（鏡面仕上げ）、側面にはヘアライン仕上げを施さなければならない
『エクスカリバーオートマティックスケルトン』ではベゼル、ラグの面取り部分にはポリッシュ仕上げ（鏡面仕上げ）、ケースサイドはヘアライン仕上げとバランスの取れた仕上げを施しており、ジュネーブシール取得の条件を満たしています。

②ゼンマイとバネ
・ワイヤースプリングは使用してはならない
・ゼンマイとバネの面取りは、機械部の摩耗を防ぐ為、部品の周囲全体に行う
美しく仕上げられたスケルトンムーブメントはずっと眺めていられます。

③地板など
・地板や受け板は、角のポリッシュ仕上げや側面のヘアライン仕上げを施す事
・全てのムーブメントは、時計回りの輪列にポリッシュ仕上げを施したルビー穴石を使用する

④調速装置
・ヒゲゼンマイは接着してはならない（溶接は認められる）　

⑤歯車など　
・時計周りの輪列の歯車は、上下とも面取りを施す
・カナの各面は、製造の痕跡を取り除くための加工を施さなければならない

基準内容は時代に即して進化し、制定１２５周年を迎えた２０１１年からは、審査項目をムーブに対するものから、ケーシングや完成品としての時計本体まで拡大。防水性や精度、パワーリザーブなど、時計の各種機能的側面もその審査対象となっています。
『エクスカリバーオートマティックスケルトン』は、製造時間530時間、うちジュネーブ・シールの工程170時間と手間を惜しまない、こだわりのムーブメントであり、更にロジェ・デュブイのマニュファクチュールから生まれた最初の自動巻スケルトンウォッチ。自動巻ムーブメントRD820SQを構成する167個の部品の表面は全て手仕上げです。