ジラール・ぺルゴ フリーブリッジの文字盤ってどうなってるの?文字盤だけを徹底解説(82000-11-631-FA6A)
こんにちは、伊藤です。
本日は、「フリーブリッジ」の文字盤だけを徹底解説していきます!
久しぶりの入荷でワクワクしております。
浮いてるの?錯覚してしまう、GPのロゴとインデックス
文字盤の外周にある目盛りは、風防に一番近い高さにセッティングされています。
分目盛りから少しはみ出るような形でセッティングされている、ロジウムプレートの「GP」のブランドロゴと、5分間隔でつくロジウムプレートの「インデックス」
パット見ると、浮いているのかな?という感じます。
よく見るとインデックスの中央には夜光塗料が盛られていて上下が湾曲したような形になっています。
珍しい形をしていますね。
香箱の中が見える?嬉しい仕様
次は、12時位置にある香箱。
香箱は、ぜんまいを収めている”箱”のことで通常は見える事のない箱の中のぜんまいがフリーブリッジだと文字盤側から見える事ができます。
写真を見て頂くと、リボンが解けたようにみえるものが”ぜんまい”です。
※写真の状態は、ぜんまいが巻き上がっていない状態です。
フリーブリッジは自動巻きなので、基本的には腕に着けて頂くと自動的にぜんまいが巻き上がります。
その巻き上がりがどれぐらいできているかは通常みることはできませんが、フリーブリッジなら文字盤からぜんまいの巻き上がり具合を確認することができます。
文字盤を見る楽しみが増える仕様。
香箱の外周の溝も綺麗に仕上げが施されていています。
また、香箱の外側にある枠は、ブラックPVD処理+サンドプラスと仕上げが施されいてます。
浮いているように見える時針と分針
次は、時針と分針。
GPロゴやインデックスと同じで浮いているように見える不思議な時針と分針。
通常、文字盤と針の高さはここまで空いていませんが、少し高めにセッティングされた時針と分針。
中央はくり抜かれいて、先端は夜光塗料。
細かくみていくと、二つの形の針が組み合わせられたようなデザインになっています。
針1本にしても立体感のあるつくりになっていて、こだわりが感じられます。
シンメトリーに作られたアッパーブリッジ?
文字盤を見ているとネジで止められたアッパーブリッジがあります。
香箱の部分は、サンドブラスト仕上げでしたがアッパーブリッジはサテン仕上げのブラックPVD処理になっています。
同じブラックカラーでも仕上げ方法を変えています。
ここまで手間のかかっている仕上げが施されているとは・・・
矢印型のネオ・ブリッジと変わった形のテンプ、分厚い風防
矢印型のネオ・ブリッジは、地板の部分(グレーカラーの部分)はNAC処理によってアンスラサイト(色)になっています。
ネオ・ブリッジの部分は、両サイドをねじ留めされブラックPVD処理。
また、手作業での面取りとサンドブラスト仕上げが施されています。
丸じゃないテンプ・・・シリコン製の大型可変慣性テンプ&脱進機
8つの大きな固定慣性ブロック(4ペア)はPVD処理がほどこされ、4つの小さな慣性ブロックもPVD処理が施されています。
また、小さな慣性ブロックは調整可能。
大型なので動くとダイナミック。
最後は、ドーム型のサファイアクリスタルボックス。
ケースのカーブに沿って、時計のフェイスにボリュームと深みをもたらしてくれています。
厚さが、5.7mmのサファイアクリスタルボックス(風防)は、通常のものに比べて4~5倍の材料が必要とします。
その分厚さは、12時位置と6時位置のケース側面から感じることができます。
その部分だけケースがえぐられて、風防が現れます。
モデル詳細 ※掲載した写真のスライドショーあり
ブランド:ジラール・ぺルゴ
モデル:フリーブリッジ
ケースサイズ:44㎜
ケース厚さ:12.20mm
防水性:30m
価格:2,838,000円(税込)
最後まで、お読みいただきありがとうございます。
いかがでしたでしょうか。
少し記事が長くなってしまいましたが、何枚でも撮っていたくなるぐらい魅力の詰まった文字盤です。
是非、oomiya心斎橋店で実物をご覧になってみてください。
本日も皆様のご来店を心よりお待ちいたしております。