こんにちは、伊藤です。
ブログでご紹介できていなかった、2022年のH.モーザーの新作モデルのご紹介をしていきたいと思います！
本日ご紹介のモデルは、「ストリームライナー」コレクションから登場したこちらのモデルです。

オールステンレスモデルに続き、フライングトゥールビヨンを組み込んだ自社製自動巻きキャリバー搭載のストリームライナー レッドゴールド モデル。
シンプルな美しさで精巧かつ複雑なムーブメントと厳選された素材が魅力を引き立てる、ミニマリズムを追求したモデルです。
高級時計の伝統的な複雑機構であるトゥールビヨンと、天体物理学や航空産業の分野で用いられる革新的なコーティング素材である”Vantablack®”(ベンタブラック®)という組み合わせが、その印象的なコントラストを際立たせています。
ストリームライナー・トゥールビヨン ベンタブラック®はまさに、ミニマリズム、ウルトラモダン、タイムレスを体現するモデルとなっています。

ストリームライナーの新しいバージョンでは、クッション型ケースから連結式リンクの一体型ブレスレットまで優美な丸みを描くカーブにレッドゴールドが用いられています。
ストリームライナーコレクションの名を知らしめることになった高級感と美しさは、隣接する面に施したポリッシュとサテンの異なる仕上げによってその魅力を生み出しています。ベンタブラック®ダイヤルの深みのある黒は、ポリッシュ仕上げのラインと縦方向のブラッシュ仕上げが交互に施された5Nレッドゴールドケースによって協調されています。

この2つの異なる素材のコントラスは光が貫く、黒より黒い文字盤に刻まれたレッドゴールドのインデックスによってさらに際立っています。
H.モーザー社は、これらのインデックスを裏側から固定することで、見る角度によってこの革新的な素材であるベンタブラック®の上に現れたり消えたりするようにするという、きわめて高難度な技術を実現しました。
これは、2012年に開発された革新的な素材であるベンタブラック®を数年かけて活用してきた証です。
現存するもっとも黒い人口物質とされる漆黒のベンタブラック®コーティングは、天文物理学の分野では望遠鏡、軍事分野では装備のステルス性を強化する熱迷彩、産業分野ではソーラーパネルに仕様されています。
カーボンナノチューブを並べた構造で、光の粒子がベンタブラック®に当たるとその99.965％は吸収されてしまいます。
人間の目で対象物を認識するためには光の反射が必要なため、ベンタブラック®は物質が存在しないものとして認識されます。
この素材を適切に加工するためには、H.モーザー社でも構造を整備し、サファイアクリスタルで完璧に保護する特殊な工程を開発する必要がありました。

搭載されているミニッツフライング トゥールビヨンがまるでブラックホールに浮かんでいるかのように時を刻みます。
創意の極致ともいえるHMC804自動巻きキャリバーは、H.モーザー社の系列会社であるプレジション・エンジニアリングAGで設計・製造されたダブルヘアスプリングを備えています。
この一対のひげゼンマイの組み合わせにより、拡張時の各ゼンマイの重心の動きが補正、摩耗が軽減、精度と等時性が大幅に向上し、完璧を追求し続けています。
ストリームライナー・トゥールビヨン ベンタブラック®は、最先端のテクノロジーと控えめなデザインの魅力を心行くまで堪能できるモデルです。

ブランド：H.モーザー
モデル名：ストリームライナー・トゥールビヨン ベンタブラック®
品番：6804-0400
ケース：5Nレッドゴールド
直径：40㎜
防水性：12気圧
ダイアル：ベンタブラック®、グロボライト®インサート付き時針および分針、ダイアル裏側からプレートで固定されたインデックス
ムーブメント：HMC804
価格：17,160,000円(税込)