【定休日企画】世界で出会った時計たち〜フランス・パリ最古の公共時計とは?〜

【定休日企画】世界で出会った時計たち〜フランス・パリ最古の公共時計とは?〜 - その他 皆さま、こんにちは。谷です。
11月も残すところあと数日…。先週の木曜日には、ボジョレー・ヌーボーも解禁されましたね!
早速いただきましたが、今年も軽やかでフレッシュでありながら微炭酸感もありとても美味しかったです。
しばらくボジョレー・ヌーボーを楽しみたいと思います!皆さまはこれからの季節ならではの楽しみなどありますか?

さて、今回は今年にあったことは今年中に!と言うことで、オーストラリアに数年住んだり、現在も仕事の合間を見て一人で海外旅行へ行くほど海外が大好きな私が、2024年4月にWatches&Wonderに代表や取締役員の方々と一緒に参加したあとに…。一人でヨーロッパに残って各国を巡ってきました。その時に出会った時計たちをご紹介してきたいと思います!今回はフランス・パリ編!
【定休日企画】ということでゆる〜くご紹介させていただければと思います。

 

スイスからフランスへ。〜パリ最古の公共時計〜

【定休日企画】世界で出会った時計たち〜フランス・パリ最古の公共時計とは?〜 - その他

スイスからパリへ、「TGV」と呼ばれる日本でいう新幹線のようなものに乗って揺られること約4時間。
パリで大きな駅の1つである「グレンデ・リオン」に到着。ホテルにチェックインして早速市内を巡る循環バスで、パリ市内・シテ島へ。
バスもオリンピックの工事の影響か、運航ルートが違ったり、止まるはずのバス停に停まらなかったり…。とヨーロッパの洗礼を受けました。
そんなこともありながら、あのマリー・アントワネットも投獄された「コンシェルジュリー」へ。
外観は上の写真のようにお城のようになっているため、牢獄のようには見えません。しかし、中へ入ると空気感がグッと変わり…。
まるで牢獄として使用が開始された1370年にタイムスリップしたように重い空気感を感じました。

実際に館内を自分の足で歩くのですが、マリーアントワネットなどが収容された当時(1790年ごろ)の牢獄は有料だったため、支払った金額によって部屋が大まかに3つのランクに分かれていました。最も貧しい階級の人は藁だけがひかれた雑居房で寝かされており、また多くの囚人が病人でした。

【定休日企画】世界で出会った時計たち〜フランス・パリ最古の公共時計とは?〜 - その他

1793年に投獄された「マリー・アントワネット」が処刑される前に2ヶ月半過ごした独房も再現されていました。
脱出計画を企ていた「マリー・アントワネット」は、脱出計画が失敗に終わるまでは、庭に出て空を眺めたり、水を井戸から汲んだりと比較的自由に過ごしていました。
しかしながら、最終的には判決を覆すことができず、「マリー・アントワネット」はこの世を去ります。

牢獄として活用されていた「コンシェルジュリー」ですが、現在は貴重なゴシック建築の建築物でもあります。
「コンシェルジュリー」の隣には、「サント・シャペル」があり、ゴシック建築が最も輝かしかった時代の頂点とも言える傑作です。

ステンドグラスが美しい「サント・シャペル」

【定休日企画】世界で出会った時計たち〜フランス・パリ最古の公共時計とは?〜 - その他

ルイ9世が1239年から集めた聖遺物を飾るために建設を命じ、1248年4月には完成。
写真のステンドグラス(高さ15m)の窓は15世紀に加えられました。このステンドグラスは聖書からとった1134の場面が描かれています。
とっても綺麗なので、日が差し込む朝か夕方に足を運んでいただきたいです!

【定休日企画】世界で出会った時計たち〜フランス・パリ最古の公共時計とは?〜 - その他

そんな素敵な「コンシェルジュリー」ですが、入り口には大きな時計が…。
果たして誰が塔に取り付けたのでしょうか?

パリ最古の公共時計は誰によって造られたの?

【定休日企画】世界で出会った時計たち〜フランス・パリ最古の公共時計とは?〜 - その他

冒頭にもあったこちらの上の写真ですが、この時計はパリで最も古い公共時計です。
この塔に時計を仕込んだのは、14世紀のフランス王「シャルル5世」

ロレーヌの時計職人アンリ・ドゥ・ヴィックに設置させたのが、1370年から1371年にかけてと言われています。
それまでは、当時の時間は専ら教会の鐘が時刻を知らせていました。ですが、鐘をつくのは、人です。
どれだけ教会の人が真面目であっても間違いがあったりします。
中世は今ほど時間の概念がはっきりとしておらず、、大体の時間で動いていればいいという考えでした。
しかしながら、この時計をたてた「シャルル5世」は時間厳重という現代的な感覚を持っていました。

部下である人々は時間を守らなければならないということで、機械式時計を当時の王宮に設置しました。2024年、現在も時を止めることなく、正確に時を刻み続けています。
シャルル5世は「税金の父」とも呼ばれており、それまで王領からしか収入がなかった王国の拡大をおこなったりもしています。
それぞれ歴代の王には、アダ名がついておりシャルル5世には「賢王」とついており、彼らしいあだ名がつけらえています。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
時計の歴史が古いことはすでに皆さまご存知かと思いますが、実際に見るとその時代ごとの魅力や技術力を感じませんか?
ご旅行や時計を外で見つけた時にはチラッと見てみるのも面白いかもしれませんね!
また、不定期で投稿していくたいと思いますので、チラッと覗いてみてください!!