IWC「ポルトギーゼ」は腕時計好きならだれもが知る名品腕時計です。
今回は、1998年に加えられ現在もその人気が変わらない「ポルトギーゼ･クロノグラフ」をご紹介します。

そもそも、ポルトギーゼとは何か・・・。
「ポルトギーゼ」の名前は「ポルトガル」に由来しています。1930年代の終わり頃、2人のポルトガル人が「IWC社」を訪れた。彼らは航海用時計であるマリンクロノメーターに匹敵する精度を持つ腕時計をつくってほしい、という依頼から・・・。

実際、その依頼は簡単ではありませんでした。
1930年代はまだ腕時計草創期（そうそうき）にあり、長い外洋航海のあいだ正確な時間を刻み続ける腕時計を作るこは、きわめて難しい事でした。

そこでIWCは懐中時計のムーブメントを使用する事を思いつきました。懐中時計のムーブメントは大きく、そのため精度も耐久性も高い。マリンクロノメーターに匹敵する精度を持つ腕時計を作るには最適でした。

そうして1939年に「ポルトギーゼ」が誕生しました。懐中時計のような大きなサイズ、真円型のシンプルなケースデザイン、ケース径いっぱいを使用した大きな文字盤、簡潔なアラビアインデックスとリーフ針。これがポルトギーゼの特徴になりました。

もちろん、全てに理由があり懐中時計のムーブメントをそのまま搭載すると45mm近くになってしまい、腕へのフィット感もいまいち。ケースサイズを極限まで小さくするためケース側面が垂直のシリンダー型のシンプルなケースとなりました。

そして大きな文字盤は視認性を高くするため、そのためにはベゼル幅が通常の時計に比べで極端に狭く、独特の美しさにも繋がっています。アラビア数字やリーフ針も同様、時刻を読みやすくするために採用されております。

っと、ここまで、「ポルトギーゼ」の由来や特徴をお話ししましたが、そんな「ポルトギーゼ」のオリジナルを象徴する代表モデルが、この「ポルトギーゼ･クロノグラフ」なのです。

現在、ポルトギーゼ･ファミリーは、限定品を含め10型以上のモデルが発売されておりますが、デザインやムーブメントが殆ど変ることなく15年近く前から発売され続けているのは、この「ポルトギーゼ･クロノグラフ」だけです。

※ポルトギーゼは、IWC創業125周年にポルトギーゼを復活させます。この時は限定品として手巻きモデルが発売され、96年にはオートマティック、97年にはミニッツリピーター、クロノ･ラトラパンテ、そして98年にこのポルトギーゼ･クロノグラフが発売されました。

名品と言われる物には必ず物語があり、そうゆう物語が私たち男性を魅了するのでしょう。

ポルトギーゼ クロノグラフ
品番 IW371446
ムーブメント：79350 自動巻きクロノグラフ
ケース ：ステンレススティール
ガラス：ドーム型サファイアガラス
反射防止コーティング
防水：3気圧日常生活防水
直径：40.9㎜
厚さ：12.3㎜
特徴：機械式クロノグラフ・ムーブメント 秒針停止機能付スモールセコンド