海洋保護のため発表されたウォッチ、ユリス・ナルダン「ダイバー レモンシャーク」

海洋保護のため発表されたウォッチ、ユリス・ナルダン「ダイバー レモンシャーク」 - ULYSSE NARDIN

皆さま、こんにちは!渡辺です。

本日は、ユリス・ナルダンの「ダイバー レモンシャーク」の紹介をしようと思います。

海洋保護のため発表されたウォッチ、ユリス・ナルダン「ダイバー レモンシャーク」 - ULYSSE NARDIN

ULYSSE NARDIN(ユリス・ナルダン)
モデル名:ダイバー レモンシャーク
品番:8163-175LE/92-LEMONSHARK
ムーブメント:自動巻き(キャリバー UN-816)
ケース素材:ステンレススティール(ブラックDLC)
ベルト:漁網をリサイクルしたテキスタイルストラップ
防水:300m防水
サイズ:42mm
その他特徴:パワーリザーブ約42時間、シリシウム製ガンギ車&アンクル
振動数:4Hz 毎時28,800振動
文字盤:サンドブラスト
ケースバックにレモンシャークのエングレービング
世界限定300本
価格:¥1,045,000 (税込)

海洋保護のため発表されたウォッチ、ユリス・ナルダン「ダイバー レモンシャーク」 - ULYSSE NARDIN

ユリス・ナルダンは、6月8日「世界海洋デー」に世界的に有名なサメ専門家、ダイバー、大学、非営利 団体を含むパートナーコミュニティを称えるため、サメをテーマにした42mmのダイバーコレクションの限定モデルを発表しました。

海洋保護のため発表されたウォッチ、ユリス・ナルダン「ダイバー レモンシャーク」 - ULYSSE NARDIN

イエローでレモンシャークと記したブラックダイアル、3匹のレモンシャークを裏蓋にデザイン、そして漁網を再利用して製作したブラックのRストラップを採用しています。ベゼル、ダイアル、リューズ、バンドに施されたイエローのタッチはレモンシャークへのオマージュであり、その肌や海洋とのつながりを想起させます。ムーブメントにはキャリバー UN-816を搭載し、ドーム型サファイアガラスを使用したコンケーブベゼルは、深海を探検することを自らの課題とする人々のためにデザインされた洗練された外観に仕上がっています。

スイスのウオッチメーカー、ユリス・ナルダンは国連の2030年までに達成すべき17の持続可能な開発目標(SDG)に沿った環境への取り組みを誓いました。私たちの目的の一つは、可能な限り海から採取した素材を新製品に取り入れることで、海洋汚染を少しでも減らすことです。廃棄された漁網をウオッチストラップに再利用する一方で、主にサメに焦点を当て海洋学の知識を深めています。海の頂点に立つ捕食者であり、海洋生物の中でも特に誤解されている種であるサメは、ユリス・ナルダンのアバターであり、大切なシンボルでもあります。

海洋との関係が深いユリス・ナルダンは、世界中のサメの保護活動への献身的な取り組みの一環として、深海を意識してデザインした現代的で機能的なモデル、「ダイバー レモンシャーク」を発表しました。この時計は、ダイバー42mmコレクションの新モデルで、イエローのレモンシャークと記したブラックダイアル、3匹のレモンシャークを裏蓋にデザイン、漁網を再利用して製作したブラックのRストラップを採用しています。ベゼル、ダイアル、リューズ、バンドに施されたイエローのタッチはレモンシャークへのオマージュであり、その肌や海洋とのつながりを想起させます。ムーブメントにはキャリバーUN-816を搭載、ドーム型サファイアガラスを使用したコンケーブベゼルは、深海を探検することを自らの課題とする人々のためにデザインされた洗練された外観に仕上がっています。

 
海洋保護のため発表されたウォッチ、ユリス・ナルダン「ダイバー レモンシャーク」 - ULYSSE NARDIN

「ダイバー レモンシャーク」は、ユリス・ナルダンがスイスのル・ロックルにある本社で開発した革新的なシリシウム技術により駆動します。シャークグレーのスーパールミノバを配したインデックスが文字盤を飾り、ベゼルの12時位置にはイエローの「0」が配置されています。

海洋保護のため発表されたウォッチ、ユリス・ナルダン「ダイバー レモンシャーク」 - ULYSSE NARDIN

レモンイエローの秒針、秒マーカー、そしてRストラップに施された控えめなステッチが他のモデルとの違いを際立たせ、雄大な動物への敬意を込めたユニークな時計デザインになりました。「ダイバー レモンシャーク」は、わずか300本の限定モデルです。

海洋保護のため発表されたウォッチ、ユリス・ナルダン「ダイバー レモンシャーク」 - ULYSSE NARDIN

海洋保護のため発表されたウォッチ、ユリス・ナルダン「ダイバー レモンシャーク」 - ULYSSE NARDIN

世界海洋デーに「ダイバー レモンシャーク」の発表を記念して、ユリス・ナルダンは、以前からサポートしている海洋生物の研究と海洋保護を専門とする世界的に有名なサメの専門家集団OCEARCHとFIU (フロリダ国際大学)環境研究所という2つの組織と協力して、 FIU メディナ・アクエリアス・プログラムをスタートしました。

海洋保護のため発表されたウォッチ、ユリス・ナルダン「ダイバー レモンシャーク」 - ULYSSE NARDIN

サメは、海洋生態系の自然な秩序に欠かせない存在です。誤解され、恐れられがちで不明な点が多いこの生体を研究し、彼らの食習慣や交尾のプロセス、海中での動きなどをより詳しく知ることができます。これにより、海洋生物を保護する方法を理解することができるのです。オーサーチは、これまで科学者が海の中で得られなかったデータを収集し、アクセスすることを支援するNPO非営利団体です。このデータは、科学的研究、教育、アウトリーチや政策を通じて、海のバランスを取り戻し最大限の豊かさを実現するという目標を達成するために、非常に貴重なものです。オーサーチが開発した「シャークトラッカー アプリ」は、科学者や一般の人々が、オーサーチとその協力者によってトラッキングタグを付けされたサメをリアルタイムで追跡することができます。これにより、より多くの人が海の中のサメの動きを調査し、学ぶことができるようになりました。ユリス・ナルダンとオーサーチは、海の捕食者であるサメを保護するという共通の目標を掲げ、2020年6月から協力体制を取っています。オーサーチの創設者兼遠征リーダーであるクリス・フィッシャーは、「孫の代まで健全な海を残すチャンスを得るためには、科学的発見のスピードを上げる必要がある 」と述べています。FIUのメディナ・アクエリアス・プログラムの中心となるのがアクエリアス・リーフベースです。世界唯一の水中研究・教育施設であるアクエリアスは、フロリダキーズ国立海洋保護区の水面下60フィートに設置されています。この世界的に重要な施設は、海を研究し最先端の海底技術をテスト・開発を行い、専門のダイバーを訓練する比類のないプログラムを提供します.フロリダ国際大学(FIU)の芸術・科学・教育学部(CASE)の学部長であり生物科学科の教授であるマイク・ハイトハウス博士は、「私たちは今、新しいアクエリアスを開発し、超洗練された新しい水中実験室のデザインとエンジニアリングに取り組んでいます。私たちの教授陣は、世界中の海洋生態系の研究と保全に真摯に向き合っているのです。この最新の施設では、研究、教育普及活動、技術開発、専門家の育成など、FIUの活動範囲と影響力を高めてくれるでしょう。」

海洋保護のため発表されたウォッチ、ユリス・ナルダン「ダイバー レモンシャーク」 - ULYSSE NARDIN

創業から歩み続ける177年の軌跡

1846年 「ユリス・ナルダン」自身が23歳の時、ル・ロックルに小さな工房を設立。大きな功績として、船舶用マリンクロノメーターで米、露、英、日本など世界50以上の海軍に使用。数千もの受賞歴、特許を持つ。

1970年代 クオーツ時計の科学技術が急速に進歩し、方向転換を余儀なくされる → 会社存続の危機

1983年 ロルフ・シュナイダーCEOと物理学者兼時計師ルードヴィヒ・エクスリンのタッグにより、機械式複雑時計のブランドとして再興。「イノベーション」(ビジネスに新しく価値を見出す「変革」)がブランドのキーワードに

1983年〜2000年 数々の複雑時計を発表。天文三部作(ファーストモデルがギネスブックに登録)、オートマタ付きミニッツリピーター等。複雑機構を製作する時計ブランドの地位を確立。

2001年 ムーブメントで時刻を表示する革命的な「フリーク」を発表、時計製作史上初シリシウム製脱進機を搭載。

2011年 エナメル工房「ドンツェ・カドラン」を傘下に収め、自社製エナメルに着手

2014年 ケリング・グループの傘下になり、2017年より現CEO「パトリック・プルニエ」が指揮

2019年 サステナビリティ、国連の持続的な開発目標(SDG14)に注力、海洋保護に関する活動の一環でサメの生態系調査団体や写真家などに協賛

2022年 パトリック・プルニエCEOへの会社売却によりソーウィンドグループとしてケリングから独立

COSCとUNサーティフィケート(ユリス・ナルダン独自の規格テスト)

COSC サーティフィケート:
・COSCはスイスの公的クロノメーター検定機関でスイス製ムーブメントの精度、正確性を認定します。
・COSC認定では7つのテストを行っていますが、一番有名なのは平均日差です。
・一般的な紳士用時計サイズのムーブメントの精度は日差−4/+6秒が求められます。

UN サーティフィケート:
・UN独自の規格テストでは、ムーブメントをケースに入れた状態=時計として完成された状態で行います。
・ユリス・ナルダン サーティフィケートは下記を含む完成時計の最終テストです。
 ・自動巻きのテスト
 ・腕につけた状態を想定してのテスト。精度はCOSCと同じ日差−4/+6秒
 ・パワーリザーブのテスト
 ・最終確認:機能チェック、外観、防水性能も含まれます。

※一日(24時間)は、86,400秒です。時計が24時間に6秒進むと想定すると、誤差は0,0069です。直径4cmにも満たない小型の機械の精度が99.99%ということは、驚くべきことです。

 

シリシウムの開拓者

ユリスナルダンは2001年にフリークで時計に初めてシリシウム脱進機を使用。以後数年は他ブランドがシリシウムを開発・仕様に遅れをとった。その理由は「製造が非常に困難」であったことと「未知の素材」のため、安易に着手できなかった。開発から20年以上経過した現在、シリシウム脱進機は時計業界には欠かせないものとなった。ユリス・ナルダンは伝統的な時計製造技術と革新的な素材や技術開発を探求する時計マニュファクチュールとして、その地位を確立しています。

脱進機の主要は、多くの時計(90%以上)が使用しているスイスレバー式。スイスレバーは100年近く使用されており、再起動性に優れる一方で脱進機負荷が大きく、長時間一定の時間(精度)を保つことが難しい。効率の良い、新たな設計の脱進機を作ることは、時計製造に携わる者の永遠のテーマでした。

特徴                利点
1、磁気が帯びない         耐磁性がある
2、硬質、摩耗しない        耐久性がある
3、注油の軽減           耐久性がある
4、弾性              変形しにくい、戻る
5、耐熱              気候に関係なく安定
6、複雑形状の成型が可能      デザインの幅が広くなる

▼「ULYSSE NARDIN」

1846年、スイスのル・ロックルで設立。以来、ユリス・ナルダンは海の世界からインスパイアされたタイムピース製作で新たな挑戦に挑んできました。
最初は探検への憧れから始まり、初のマリン クロノメーターの製作、そして現代のコレクションのあらゆる所に存在する海からのインスピレーションにいたるまで、メゾンは常に世界全体および海との大胆不敵な関係を築いてきました。
175年以上にわたる歴史に培われた時計製造技術と鑑識を披露し続け、独自のシリシウムテクノロジー、トゥールビヨンや天文学のレガシー、クロノグラフ、エナメル装飾、インハウスデザインといった要素は、いずれも比類なきブランド アイデンティティを構築しています。
ユリス・ナルダンは、自由な精神を尊ぶ方々に革新的なタイムピースをお届けいたします。