皆さま、こんにちは！渡辺です。

本日は、IWCの「ポートフィノ・パーペチュアル・カレンダー」の紹介いたします。新開発のコンプリート・カレンダーモジュールを初めて採用したIWCウォッチは、クラシックなカレンダー機構の魅力と現代的な美的要素を結びつけた、カジュアルでありながらエレガントな仕上がりとなっています。

本記事では歴史から、時計の文字盤やケースの作りこみ、最後に時計を実際手に取った時の印象をお伝えいたします。ぜひ最後までお付き合いください。

【概要】

「ポートフィノ」は1984年に誕生して以来、IWCで最もよく知られたコレクションのひとつです。

1950年代と1960年代のクラシカルで丸みを帯びたデザインからインスピレーションを得た、シンプルながらもエレガントなウォッチは、世界を股にかける人々が夏のバカンスを楽しむイタリアの美しい小さな港町村にちなんで名づけられました。

上品なスタイルや端整な文字盤を始めとする特徴的な要素は、現代においても支持を集め続けています。

また、IWCはカレンダー機構に関する独自の専門性で知られ、これまでに永久カレンダーやダブルのムーンフェイズカレンダーなど、多くのカレンダーと日付表示の複雑機構を生み出してきました。

そんなIWCが、18Kレッドゴールド製とステンレススティール製の2種類の新作ポートフィノを発表。日付、曜日、月のトリプルカレンダーとムーンフェイズの全てを動かすコンプリート・カレンダーモジュールを組み込んだ、新型ムーブメント搭載モデルです。今回は、ブルーのレザーストラップとの取り合わせが美しいステンレススティール製モデルを紹介します。

1985年の発表以来IWCが信頼性を高めてきた複雑機構を、ステンレススティール製のポートフィノに初めて搭載したモデルです。永久カレンダーほど、IWC特有の技術的アプローチを体現している複雑機構はありません。1980年代に元主任時計技師だったクルト・クラウスによって開発されたこのカレンダー機構は、100個に満たない創意工夫に満ちた配列の部品で構成されており、高度な自動化と使い勝手のよさが特徴です。〝小さな〞82000系のキャリバーを採用することにより、ケースの直径は40mmに抑えられ、IWCの全コレクションの中でも、現時点では最小の永久カレンダー搭載モデルとなっています。

【ケースについて】

ケースサイズは40mm、厚みは12mmとなっており、ケース素材は堅牢で伝統あるステンレススティールを採用しています。

「ポートフィノ」コレクションの永久カレンダー搭載モデルでは、初めてのステンレススティール製です。スーツの袖口への収まりも良い比較的コンパクトな40mmというサイズは、ビジネスの場面でも付けやすい大きさとなっております。

ケースは一見シンプルですが、隅々までディテールへのこだわりを感じさせる、ポートフィノらしいエレガントな仕上がりとなっております。丸みのあるケースはベゼルからケースサイドまで、歪みなく磨き上げられたポリッシュ仕上げがとても美しく、ドレスアップしたスタイルにも活躍してくれそうです。

ケースラグは細みで繊細なデザインにより、クラシカルな印象を与えます。手首が細い日本人男性にも似合って知的な紳士を印象づけてくれるに違いないでしょう。

ガラスには傷がつきにくいサファイアクリスタルを採用。両面反射防止加工を施し視認性を向上。ドーム型ガラスも昔ながらの雰囲気を醸し出してクラシカルなモデルに仕上がっています。

またリューズには、IWCのロゴとその精神を表す ”プローブス スカフージア”が刻印されています。”プローブス スカフージア”は、シャフハウゼンの優秀な、そして徹底したクラフツマンシップで製造された時計にのみ記される、IWCウォッチの証となっております。リューズは、大きすぎず小さすぎず適度なボリュームの操作性に優れたデザインになっています。リューズを回すだけで、すべてのカレンダーを早送りすることができ、簡単かつ正確に何年・何月・何曜日までを機械的なプログラムのみで表示することが可能です。

【文字盤や針について】

シルバーメッキの文字盤に、ロジウムメッキの針とアプライド・インデックスが備わっています。12時のローマ数字とバー型を組み合わせたインデックスは、ポートフィノのエレガントな印象を一層引き立てています。

シンプルに見えるアプライドインデックスは、近くから眺めるととても美しく立体的に配置されています。時分針はスイス伝統の流れるようなリーフ針を採用。

サブダイヤルの針はブルーメッキ仕上げとなっており、2種類の針の色のコントラストが白文字盤の上で映えています。