歴史を変えた名作!? ブランパン「フィフティ ファゾムス オートマティック」

こんにちは、内田です。
いつもoomiya仙台店のブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。
本日はブランパンの歴史を語る上で欠かせない、名作中の名作「フィフティ ファゾムス オートマティック」をご紹介いたします。

ダイバーズウォッチの始まり

早速ですが、皆さんはダイバーズウォッチと言えば何をイメージしますか?

ダイビングできるほどの「高い防水性」、「逆回転防止ベゼル」や「夜光塗料」で抜群の視認性を備える時計…といったイメージがあるのではないでしょうか。
こういった特徴は今では共通認識となっていますが、現代のダイバーズウォッチの基盤を築いたのが、ブランパンなのです。

フィフティ ファゾムスの歴史は長く、1953年から始まります。
1953年以前はというとダイバーズウォッチというのは特段存在しておらず、腕時計に防水性能を高めたものが主流でした。
今でこそ200~300m防水の時計も一般的になっていますが、当時はそこまでの防水が効く時計もなく、水中で使うと視認性も悪く時計が瀕死状態になるものばかりでした。

当時のブランパンCEOのジャン-ジャック・フィスタ―がダイビング中にうっかり酸素ボンベを使い切ってしまい、命の危機に晒されたことから、潜水時間を計測できる腕時計を製作しようと決意したことが「フィフティ ファゾムス」誕生のきっかけとなります。
とはいうものの、手本となる先例が存在していたわけではないため、白紙からの設計・製造…自分事として考えると凄い挑戦だなと思います。

試行錯誤の末、見事世界初のダイバーズウォッチを完成させたブランパンは、その性能の高さからフランスをはじめ、アメリカ、ドイツ、スペイン、イスラエル、パキスタン、ノルウェーなど世界各国の海軍からオファーを受け、公式ダイバーズウォッチとしてフィフティ ファゾムスを採用していた過去を持ちます。

今となっては「ダイバーズウォッチなんだから当たり前でしょ」と思えるようなことかもしれませんが、フィフティ ファゾムスは世界初の本格的なダイバーズウォッチであっただけでなく、その登場以来、業界全体に対してダイバーズウォッチというジャンルを定義づける存在となりました。
フィフティ ファゾムスがこうしてダイバーズウォッチのスタンダードを築けたのは、ダイバーでもあったフィスター自身が真にダイバーが求める性能を熟知し作り上げたからこその賜物といえるでしょう。

名作フィフティ ファゾムスの新たな復活

1953年に誕生してからは科学者や軍用時計としての歴史を紡ぎ、その後ブランドが休眠、そして復活を経て、現CEOマーク A. ハイエックが登場した際、フィフティーファゾムスの歴史が再び大きく動きだすことになります。

実はハイエックもまたフィスター同様熱心なダイバーでした。
ハイエックがブランパンの保管庫でヴィンテージのフィフティ ファゾムスを発見したことが、新たな復活のきっかけとなります。
フィスターが創り上げた時計に魅了されたハイエックは、その歴史と伝統を「蘇らせる」と誓いました。
ちなみにその時代(2000年~)はダイバーズウォッチやスポーツウォッチは特段流行っていませんでした。
にもかかわらず、トレンドに反してでも歴史を前進させたいというハイエックの熱い思いから見事復活を遂げることになります。

そして2007年に登場した「フィフティ ファゾムス オートマティック」は初代フィフティ ファゾムスのDNAを受け継いでいながらも、細部をバージョンアップさせています。

さて、そんなロマンくすぐる歴史を持つフィフティ ファゾムス オートマティックの実機を早速ご紹介いたします。

ベゼル

まずはベゼルです。
初代モデルのベゼルはベークライト製でフラットな形状でしたが、こちらはサファイアガラスで覆った複雑構造のベゼルを導入。
こうしたデザインアップデートは、ベゼルに視覚的な奥行きをもたらしただけでなく、ダイヤモンドに次ぐ硬度をもつサファイアクリスタルを使用した構造により、卓越した耐傷性を実現しています。

サファイアクリスタルの裏面にはレーザーで目盛りを彫刻し、手作業で蛍光塗料のスーパールミノバを塗布しています。
ベゼル一つに惜しみない手間をかけて、「ボンベ」と呼ばれる丸みを帯びたフォルムに惹かれるファンも多いです。

また初代モデルとはもう一つ変更点があります。それはベゼルの操作です。
初代ではベゼルを押し込まないと回らない構造になっていましたが、これが逆回転防止ベゼルになっています。安全上のリスクへの対策としてより操作がしやすい方法を採用しています。

インデックス

立体的なインデックスが特徴で、12時、3時、6時、9時の位置にアラビア数字、5分刻みで参画家のマーカーが配され、それぞれ彫刻的な縁取りが施されています。
この縁取りにはなんとホワイトゴールドを採用しています。
インデックスやベゼルの構造もそうですが、他のダイバーズウォッチではなかなかない作りになっていて、スポーツウォッチの中でもラグジュアリーさの漂うダイバーズウォッチな印象があります

ムーブメント

ムーブメントは自社製キャリバー1315を搭載。
そのデザインと機能は、高級スポーツウォッチのムーブメントの最高基準と言われています。
120時間(5日間)のロングパワーリザーブを実現しているだけでなく、香箱が3つ格納されていることが凄いところです。
1つの香箱に比べて、3つの香箱のほうが時間の刻みが安定しやすく最初から最後まで時を正確に刻めるというメリットがあります。
ですが、部品点数も単純に3倍以上になってしまいますので、時間もコストもかかってしまうデメリットはあります。
お客様の中には3つも香箱要る?なんて言葉も耳にしますが、フィフティー ファゾムスはあくまでプロユースの向けの計時アイテムとしてのスタンスを崩していないからこその徹底したクオリティーになっています。

香箱だけではありません。
ヒゲゼンマイはシリコン製を採用。利点は3つあります。
①これまでの合金より軽量であるため、部品の配置が変更されても一貫したパフォーマンスが得られる。
②これまでの合金よりトルクが安定し、計時性も向上する。
③経年劣化しにくい。
④耐磁性がある。

ダイビングを行う環境には強い磁気が発生することが多いので、当時は軟鉄製インナーケースにムーブメントを収めていました。今も昔もアプローチは違いますが、ダイバーズウォッチとしての役割を果たす機能が詰まっています。

歴史を紐解くからこそ分かる、フィフティーファゾムスに対するプライドや情熱が感じられて、凄くロマンを感じてしまいます。

商品スペック

フィフティ ファゾムス オートマティック

品番:5015-1130-52A
価格:¥2,321,000 (税込)
ムーブメント:自動巻き(キャリバー 1315)
ケース素材:ステンレススティール
ベルト:セイルキャンバスストラップ
防水:30気圧防水
サイズ:45mm

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