あると便利な時計機構・パワーリザーブインジケーター
機械式時計のスペックの説明を見ていると【パワーリザーブ】という言葉を目にすることが多いと思います。
ゼンマイを完全に巻き上げた状態から、ゼンマイが解けきって止まるまでの駆動時間の事をパワーリザーブといいます。
一般的な機械式時計は40~50時間放置すると止まりますが、あと何時間動くか確認する事はできません。
パワーリザーブインジケーターとは文字盤やケースバックで残りのゼンマイ残量を表示する機構の事をいい、時刻合わせを煩わしく感じる方や手巻き式の場合はゼンマイ切れのリスクが軽減され非常に便利です。
グランドセイコーのスプリングドライブ9R65搭載モデルで、文字盤中心付近から8時方向にパワーリザーブインジケーターがあります。
パワーリザーブは72時間です。水晶振動子とIC回路、発電モーターを調速機構にしているので、クオーツ並みの高精度を誇ります。
パネライP.2002搭載モデルで、3バレルによる8日のパワーリザーブを持ちます。
水平に指針が移動するリニア式パワーリザーブ機構は高い技術力を要する、稀少な表示機構です。
IWCの自社製キャリバー52110搭載モデルで、3時位置にパワーリザーブインジケーターがあります。
高効率なペラトン巻き上げ機構を搭載し、2バレルにより7日間動き続けます。
パワーリザーブ機構は表示を進める為の輪列と表示を戻すための歯車の2種類がゼンマイを収める香箱に直接噛み合っており、非常に複雑な機構です。
実用的かつ複雑機構のパワーリザーブインジケーター!現在フェア中のグランドセイコーとIWCではパワーリザーブ機構を持ち合わせたモデルが多数展示されています。是非店頭でご覧ください。