グランドセイコー 雪白ダイヤル「SBGA211」が人気の3つの理由!
ロゴが変わった?
皆様が見慣れているブランドロゴですが、実は数年前までは違うロゴだったのはご存知でしょうか?
さかのぼること7年前、2016年に大きな変革期に入りました。
何かというとブランドロゴが「SEIKO」から「GS」に変わったのです。
ブランドロゴが変更となると賛否両論ございますが、それからのグランドセイコーの勢いが想像をはるかに超えていました。
世界各国の一等地にブティックをオープンするなど、世界でグランドセイコーの地位を確立したように感じます。
そしてオオミヤ和歌山本店は立地的な観点で海外からのお客様が決して多くはないのですが、数少ない海外のお客様からのグランドセイコーの要望も増えてきています。
特に限定モデルの要望が圧倒的ですが、当店ではセイコー認定ショップであるグランドセイコーサロンとして展開しているので、取り扱いモデルのほぼ全てがマスターショップ限定モデル以上となりますので、どれを選んで頂いても特別感がございます。
その中でも、発売当初から未だに人気が衰えないモデルが「SBGA211」通称雪白ダイヤルです。
当店だけではなくグランドセイコー全体で見ても不動の1位の人気モデルです。
そんな「SBGA211」の人気の理由についてお話していきます。
人気の理由 その一「雪白ダイヤル」
まず1つ目は、
通称雪白ダイヤルと呼ばれる文字盤が特徴的です。海外ではスノーフレークと呼ばれています。
一般的なモデルはつるつるで光沢ある文字盤が殆どなのに対して、雪白ダイヤルはその名の通り白く積もった雪のような文字盤になっています。
周年モデルなど特殊な限定モデル以外では唯一の特徴的な文字盤ではないでしょうか?
ちなみに雪白ダイヤルのイメージとなったのは、スプリングドライブの生まれ故郷である長野県塩尻市の「信州時の匠工房」から見える雪景色だそうで、まさにここに工房があるからこそ生まれた傑作です。
人気の理由 その二「スプリングドライブ」
そして2つ目は、
グランドセイコー独自の機構であるスプリングドライブが搭載されていることです。
スプリングドライブとは、時計の動力源が大きく2つあるクォーツ式(電池)と機械式(手巻き、自動巻き)のハイブリッドのことです。
ハイブリッド、つまりそれぞれの良いとこ取りをした機構なんです。
クォーツ式と機械式で比較するとそれぞれの良いところと悪いところがございます。
クォーツ式の良いところ → 精度がいい。
クォーツ式悪いところ → 電池が切れたら止まる。電池交換が必要。
機械式の良いところ → 止まってもゼンマイを巻けば動く。
機械式の悪いところ → 精度が悪い。
それぞれの良いとこ取りをしたスプリングドライブとは、機械式時計と同じゼンマイを動力源としながらクォーツ並みの精度を誇るセイコー独自の機構です。その精度がなんと月差±15秒と驚異的です。
(左)機械式:テンプ(金色の輪)の中心にある渦巻き状のバネががヒゲゼンマイ
(右)スプリングドライブ:ヒゲゼンマイなし
スプリングドライブのもう一つ良いところは、ヒゲゼンマイがないため耐磁性が高く、温度変化の影響や姿勢差による誤差が生じないなど良いこと尽くしで実用性もばっちりです。
機械式時計は心臓部であるテンプと言うパーツと一緒に動くヒゲゼンマイが伸縮を繰り返し動き出すのですが、スマートフォンなどの電子機器を近づけると磁気帯びが発生し、ヒゲゼンマイ同士がくっついてしまい正常な動きができなくなることから大きな精度の狂いが発生します。磁気を抜くこと自体は難しくないのですが、磁気を抜かない限り精度の狂いが続くので機械式時計の永遠の課題と言われています。一部のブランドやモデルにはパーツ自体を磁気帯びしにくい素材を使っているところもございますが、開発や供給してもらうことを考えれば、各社がそれをすると値上がり間違いなしなのでまだまだ普及には時間がかかりそうですね。
人気の理由 その三「ブライトチタン」
最後の3つ目は、
素材がブライトチタンであることです。
(左)ステンレススチール
(右)ブライトチタン
純チタンは軽いのが特徴でセイコーブランドの中でも多く使用されている素材のことです。
ブライトチタンとは、純チタンよりも1.5倍の硬度を持ったハイテクチタンのことで硬度のイメージで言うと、純チタン < ステンレススチール < ブライトチタンになります。
ステンレススチールと比べて約30%軽量で耐傷性、耐食性に優れたブライトチタンは軽くて心地よい装着感を実現させてくれます。長時間装着する腕時計だからこそ、装着していることを忘れるくらいの軽さとアレルギーフリーの肌への優しい素材が安心です。
シルバー色に輝くステンレススチールとは違った、少しグレー掛かったチタン独自の色合いも個人的には見てほしいところです。
独特の色合いがカッコいいです。
こだわり その一「青針」
その他のこだわり1つ目は、
青針
焼き入れした青針が純白の雪白ダイヤルととてもマッチしています。角度を変えた時にキラリと青く輝く様が綺麗です。
ちなみに青く焼き入れする際に少しでも目を離すと青を通り越して元のシルバー色に戻ってしまいます。そうするともう青には変色しないので、ボツになるという…。青に変わるわずかな時間を見極めて職人が作っています。
こだわり その二「多面体インデックス」
2つ目は、
多面体のインデックス
スポーツコレクションには夜光塗料が塗布されていますが、それ以外のシリーズでは綺麗に磨き上げられたインデックスが使用されています。
夜光塗料は明るいところで光を溜めて暗いところで光るので夜間でも見やすいのが特徴です。では、夜光塗料がないと見にくい?インデックスの面を増やし綺麗に磨くことで腕の角度を変えても驚くほど綺麗に光を反射してくれるので、全然見にくくないです。
インデックスがうまく光を反射できるように、サファイアガラスには内面無反射コーティングを施しているので光が乱反射することなく澄んだように見ることができます。写真はお昼に太陽光の下で撮ったのですが、見にくいどころか針や文字盤の綺麗さが強調されて驚きました。見やすさは抜群です。
こだわり その三「歪みの無い曲線」
3つ目は、
歪みの無い曲線
グランドセイコーはザラツ研磨を行っている数少ないメーカーです。
ザラツ研磨とは歪みのない綺麗な面を作る研磨のことです。
ケースの全てを艶有にするのではなく、艶有と艶無しで磨き分けをすることで綺麗さ強調したケースに仕上がっていますが、下磨きがしっかりしていないと全てが台無しになっしまいます。
特に艶有り部分は鏡のように物が映り込むので、下磨きができていないまま艶有に仕上げると映り込んだものが不自然に伸びたように見えてしまいます。このザラツ研磨は時計の性能に全く関係ないのですが、さすがグランドセイコーです。モノづくりに妥協がないところがまさにジャパンクオリティです。
写真はケース側面からラグにかけて緩やかにカーブを描いている部分ですが、グランドセイコーのタグを映してみたところ歪み無しです。
以上が、SBGA211の人気の理由と拘りポイントとなります。
シンプルな時計なので小さく思われがちですが、SBGA211はケースサイズが41mmございますので、大きすぎず小さすぎずの安心のサイズ感です。
後に替えベルト購入頂いてレザーベルトを付けることもできます。
グランドセイコー創設から60年以上が経ち、今では日本はもちろんのこと海外での需要が年々高まってきています。
ますます目が離せないグランドセイコーですが、まずはSBGA211をご覧下さいませ。
皆様のご来店お待ちしています。
商品情報
品番:SBGA211
ケース径:41mm
動力:スプリングドライブ
防水:100m
価格:814,000円(税込)
備考:マスターショップ限定モデル