国産時計の中でもユニークな存在感を放つシチズン・カンパノラ
コレクション名はイタリア・カンパニア地方のナポリから約25キロ東北東にあるノラという町に由来します。
ノラにある教会で紀元前5世紀、人々に時を知らせる為に鐘が打ち鳴らされ、カンパニア地方のノラの鐘は、カンパノラ・ベルと呼ばれるようになりました。

歴史上初めて時刻を知らせる為に鳴らされた鐘に敬意を表して、2000年にシチズンより【カンパノラ】という名を冠したフラッグシップラインがデビュー、独創的な時計は海外ブランドにも負けない魅力があります。

時刻を知るだけのツールではなく、『時を愉しむ、日常を愉しむ、個性を愉しむ』をテーマに掲げるカンパノラ。
ガラスに遮られた僅かな空間に、無限の宇宙を閉じ込める【宇空の美】をデザインコンセプトとした外装からは、唯一無二の存在感が感じられます。


漆塗りによる美しい文字盤に、サークル形状の五徳リングを組み合わせ、立体感が演出され、ドームの天井を思わせるラウンドフォルムのサファイアガラスは、フラットなガラスの数倍の手間がかけられています。

また大型のケースは湾曲した形状で、腕にフィットするよう装着感が高められており、鏡のように美しい輝きを放つケースは1日に少量しか生産できないほどのクオリティとなります。

個性的な外装に目が奪われてしまいますが、時計内部のムーブメントも特徴的です。
2008年よりシチズンは積極的に海外ブランドやグループの買収を進め、アメリカのブローバやアーノルド&サン、アンジェラス、プロサーホールディング、フレデリック・コンスタントグループなどがシチズンの傘下となりました。
スイスの時計会社プロサーホールディングは高級ムーブメントの開発・製造で名を馳せた【ラ・ジュー・ペレ】を所有しております。
多くの高級ブランドの時計に採用されてきた実績を持つラ・ジュー・ペレの機械式ムーブメントを搭載することで、カンパノラのメカニカル・コレクションは外装だけでなく内部まで妥協がない時計であることが分かるのではないでしょうか？

また電池を動力とするクォーツの時計にも拘りを感じさせるのは、ミニッツリピーターやパーペチュアルカレンダーを搭載したコンプリケーション・コレクションになります。

複数の超複雑機構を搭載するモデルは機械式の場合は非常に高価格になり、購入できる層は限られますが、カンパノラであれば30万円台から購入できるところも市民のための時計を作るシチズンらしいですね。
1995年、世界で初めてクォーツウォッチにミニッツリピーターを搭載することに成功したシチズン、そして教会の鐘に由来するカンパノラ…
澄んだ音色で時刻を知らせてくれる機構は最もカンパノラにピッタリのモデルといえるのではないでしょうか？

カンパノラのランニングコストはどの位かかるのか？

クォーツ/エコ・ドライブモデル
バッテリー交換¥5,500(税込)
オーバーホール¥33,000(税込)〜

メカニカルモデル
オーバーホール¥66,000(税込)〜

※2022年7月現在の価格になります。


またカンパノラはベルトも厳選されたものを使用します。
ワニ革の場合は、希少なスモールクロコダイルの竹斑部分のみを使用し、熟練の職人による裁断・縫製が行われます。
ベルトが劣化してしまった際は、オーダーも承っておりますので、ぜひメンテナンスもご相談ください。