時計が磁気を帯びるとどうなる?帯磁の点検と脱磁について。

衝撃や水や磁気といったものは時計に大きな被害をもたらしてしまいます。
落下など衝撃は内外装に大きなダメージを与え、水が時計内部に侵入してしまうと錆びたパーツの交換が必要になります。
日頃から丁寧に扱うことを心掛けると衝撃はある程度防ぐことができ、水を扱うシーンでは時計を外したり、濡れた手で操作しなければ、目に見える水は避けることが可能です。

時計が磁気を帯びるとどうなる?帯磁の点検と脱磁について。 - メンテナンス
現代社会では様々な磁気を発生する製品に溢れており、腕に着用する時計にとっては大きな脅威となってしまいます。
しかしながらパソコンやスマートフォン、家電製品のない生活なんて想像できませんよね?
うっかり磁気を発生する商品に密接させてしまったのでしょうか、oomiya和歌山本店で最も多い不具合の1つに磁気帯びによる精度不良や止まりがあります。

時計が磁気を帯びるとどうなる?帯磁の点検と脱磁について。 - メンテナンス
画像の左上が精度になり、1日に45秒近くの進み、あまりいい状態ではありません。
時計は多くの部品で構成されており、その殆どに金属が使われております。
磁気を帯びた金属同士は磁石のように互いにくっつこうとする性質をもっている為、磁気を帯びた時計は普段通りの規則正しい動きができなくなり、不具合が起こってしまいます。

時計が磁気を帯びるとどうなる?帯磁の点検と脱磁について。 - メンテナンス
お持ちの時計が磁気を帯びているかどうかは簡単にチェックできます。
ホームセンターなどで販売されている方位磁石に時計を近づけ、針が少し動く程度なら大丈夫ですが、大きく動くようであれば脱磁をお勧めします。

時計が磁気を帯びるとどうなる?帯磁の点検と脱磁について。 - メンテナンス
oomiya
和歌山本店では精度を測る歩度測定器や磁気抜き機を用意しております。
弊社でお買い求めいただいた機械式時計の場合は脱磁前と脱磁後の精度を測り、精度不良の原因が磁気によるものかのアドバイスも無料で行なっておりますので、遠慮なくお申し付けください。

時計が磁気を帯びるとどうなる?帯磁の点検と脱磁について。 - メンテナンス
家電製品や磁気ブレスレット、お財布やバッグのマグネットからは少なくとも5cmは離すようにするなど、神経質になりすぎる必要もありませんが、帯磁が気になるお客様には磁気に対して優れた耐性を持つ耐磁時計がお勧めです。