チューダーオールブラックが引き締まった印象を与えるブラックベイセラミック M79210CNU-0001

本日ご紹介するのは、前回ご紹介したブラックベイ58 925とは違った魅力を持つモデルです。
前回紹介したシルバーケースのモデルや過去に紹介したブロンズケースのモデルは経年変化を楽しむ事ができるモデルでしたが、今回はセラミックをケースに使用し、『変化しにくい』事が特徴のモデルです。

セラミックケースとは？？

まず最初に見た目に大きなインパクトを与えるブラックのケースからご紹介します。
ケースに使用する素材は『セラミック』で、非常に硬度の高い素材で傷がつきにくいのが大きな特徴です。
現在では多くのブランドが採用するセラミックケースやセラミックベゼルですが、傷がつきにくいので経年変化がとても小さい素材です。
例えばステンレススチールのケースにブラックのコーティングなどで色を付けた場合は傷などでコーティングが削れ、元の素材の色が見えることがありますが、ブラックセラミックケースはケースそのものが黒いのでその心配もありません。

話題となった『METAS』によるマスタークロノメーター認定。そもそも『マスタークロノメーター』とは？

このモデルが発表された際に話題となったのが、搭載ムーブメントが『METAS』によるマスタークロノメーターを得るために改良されたムーブメントであることです。
『METAS』とはスイス連邦計量・認定局という機関になるのですが、そのMETASと時計ブランドのオメガが共同で制定した精度認定制度が『マスタークロノメーター』で、基準をクリアするとマスタークロノメーターの認定が受けられます。
スイス時計の精度認定機関として広く知られるCOSC、いわゆるクロノメーター認定でも高精度な時計である証は取得できますが、マスタークロノメーターは高精度かつ、高い磁場環境において正常に動作することを保証する認定機関となり、以下の8つの基準を設けています。
・1万5000ガウスの磁場におけるムーブメントの機能
・1万5000ガウスの磁場におけるケーシング後の精度
・1万5000ガウスの磁場における日差
・1万5000ガウスの磁場における2つの異なる温度下での4日間の精度誤差
・6姿勢における精度誤差
・パワーリザーブの長さ
・6姿勢におけるパワーリザーブ残量100％と33％における精度誤差
・防水性能
これらの8つの基準をクリアする必要があるのですが、大前提としてまずは『SWISS MADE』法令の要件に則り製造されている事、COSCによるクロノメーター認定を受けている必要があります。
より過酷な環境下での正確な動作を保証する制度で、テストは全てMETASの監視下において実施されます。

厳しい検査基準をパスしたムーブメントはケース同様全体がブラックに仕上げられ、裏蓋から観賞することができ、時計を外した時も楽しめます。
オールブラックのケースに合わせるように文字盤もブラックで、ブランドロゴなどもあえて目立たない色味に抑えられ、その分針やインデックスにはしっかりと夜光塗料が塗布されており、その色味のコントラストにより高い視認性を確保します。