フランス語圏で時計製造を行っているブランドが多いスイス時計産業。IWCが産声を上げたのはドイツ国境付近ライン川ほとり【シャフハウゼン】になります。
創業からドイツ語圏で時計製造を続けているIWCとはどんな特徴があるブランドなのかをご紹介したいと思います。

IWCの歴史はフロレンタイン・アリオスト・ジョーンズが、インターナショナル・ウォッチ・カンパニー(IWC)を1868年に創業したことに遡り、創業者がアメリカ人のため社名も英語表記となります。
時計産業の中心地から離れたドイツ語圏・シャフハウゼンに創業した理由は近隣にあるライン川の水力発電を活用した製造技術力を導入することにあり、またスイスが誇る優れたクラフトマンシップとアメリカの近代的なエンジニアリングの融合により、アメリカ向けに高品質な懐中時計の製造を目的としてスタートしたブランドになります。
ドイツ国境付近、ドイツ語圏に位置するシャフハウゼンはドイツ気質な人が多く、そこに本社があるIWCの時計製造にもその影響があるように感じられ、機能重視・実用主義で質実剛健という言葉が似合うブランドといえるのではないでしょうか。
日本とドイツは似ているところも多く、時間に厳格なところや勤勉で真面目な国民性、政体や経済状況、生活レベルも近く、製造業やテクノロジーといった分野に強みがあるといった共通点があり、第二次世界大戦では同盟国、また日本にとってドイツは欧州最大の貿易相手国と非常に関係性が深い国であります。
車に代表されるようにドイツの製品は日本人に受け入れられやすいイメージはありませんか？
スイスで時計製造を行いながらも、派手さは控えめで実用的というジャーマンウォッチテイストの強いIWCの時計は、日本人の感性にも近いものがあり是非お勧めしたいブランドの1つです。

現行モデルは機械式のみ、ブランドを代表するポルトギーゼを筆頭に、パイロットウォッチ、アクアタイマー、インヂュニア、ポートフィノ、ダ・ヴィンチの6つのコレクションで構成されています。
汎用ムーブメントをベースとした機械が搭載された比較的ご購入いただきやすいモデルから、IWCが自社製造したムーブメントにはオーソドックスなものから、パーペチュアルカレンダーやトゥールビヨンやミニッツリピーターといった複雑機構、複数の複雑機構が搭載されたグランドコンプリケーションと様々なムーブメントを製造しており、落ち着いたデザインや実用性以外に、高い技術力を兼ね備えるIWCは初めて時計を購入される方はもちろん、目の肥えた時計通も納得のクオリティを誇ります。
航海用のマリンクロノメーターと同等の精度を求められ誕生したポルトギーゼは高精度の懐中時計用ムーブメントを搭載しており、世界初の耐磁性インナーケースを採用したパイロットウォッチ・マークXI、370万A/mの磁場に耐え抜いたインヂュニア オートマティック 500,000A/m、リューズ操作のみで容易にカレンダー調整が可能なパーペチュアルカレンダーを搭載したダ・ヴィンチ‥
IWCは時計史に足跡を残すモデルを多く発表してきており、またチタンやジルコニウム、セラミックなど新素材に対しても積極的にチャレンジしてきたブランドでもあります。

IWCをご紹介させていただく際にお客様へお伝えすることの1つが、メンテナンス性の高さです。
時計を末長くご愛用いただくためには、飽きのこないデザインとメンテナンスが重要ではないでしょうか？
パーツストックに期限を設けるブランドが多い中、近いプライスレンジのブランドでは非常に珍しくIWCは永久修理を謳っているブランド、メンテナンス部門では膨大な量の部品が整理・保管されており、また1885年以降市場に送り出された全製品について詳細な記録も保管されています。

IWC創立当初の時計であっても蘇らせるほどの技術力をもつIWCは、社内に時計職人育成学校があり、ヴィンテージの時計や複雑機構が搭載された時計であってもメンテナンスできる高い技術力が継承されていきます。
【Probus Scafusia】（プローブス・スカフージア）→シャフハウゼンの優秀な、そして徹底したクラフツマンシップという哲学が1903年から謳われており、その哲学はIWCの時計に対して守られ続けております。
IWCはご購入後、2年以内に【MY IWC】登録で国際保証が8年に延長されます。
またIWCのオーバーホールはシンプルなオートマチックモデルは¥77,000(税込)、自社ムーブメント搭載モデルは¥112,200(税込)〜となり、基本料金内に外装のポリッシングも含まれております。
世代を超えて受け継がれていくIWCの時計、oomiya和歌山本店はIWCの正規特約店になります。IWCのご商談とメンテナンスはぜひ弊社にお任せください。