時計計測の新境地、2018年A.ランゲ&ゾーネの世界限定100本のモデルは全く新しいムーブメントの登場です。
トリプルスプリットは、何時間にもおよぶタイムを計測して比較できる世界初の機械式スプリットセコンド・クロノグラフです。
分積算計と時積算計に1本ずつラトラパンと針を追加し、ラップタイムと基準タイムを最長12時間まで計測できるようにしました。
計測タイムを最長12時間まで積算し、比較できる唯一のスプリットセコンド・クロノグラフは、独自のカテゴリーを確立します。
ダブルスプリットは、同時に2件のタイムを計測して最長30分までのタイムを比較することができる初めての時計として2004年に発表されて以来、クロノグラフの雄として不動の地位にありました。トリプルスプリットには、プレシジョン・ジャンピング・ラトラパント・ミニッツカウンターとスイープ運針式ラトラパント・アワーカウンターが追加され、ラトラパント機能の可能計測時間も30分から12時間へと24倍に拡大されました。
これによって用途が飛躍的に広がるとともに、計時の面白みが増します。
トリプルスプリットなら、F1レースやツール・ド・フランスの1区間、あるいはマラソンで競い合う2人のタイムを比較することができます。
さらに、同時に開始するのではない2つの計時イベント、たとえば長距離飛行の往路と復路の所要時間を計って記録できます。
それ以外にも、アイアンマンレースの種目別タイムのような複数の数時間におよぶイベントの計測タイムを積算することができます。
計測タイムを積算する一方で、何度でもラップタイムを計ることができます。
計時機能を仕様しない時には、センターセコンド、ミニッツカウンター、アワーカウンターのそれぞれ一対の針が重なって停止しています。計時を始めると、これらの針が重なったまま動き始め、ラトラパント用ボタンを押すと一対の針が分かれて動き始めます。
3本のブルースチール針が停止してラップタイムを指し示すかたわらで、クロノグラフ秒針、ミニッツカウンター針およびアワーカウンター針は動き続け、継続して積算タイムを計測します。
もう一度ラトラパント用ボタンを押すと、停止していた3本のラトラパント針が動き続ける針に追いつき、一緒に計時を続けます。
それだけでなく、前述した3組の針すべてにフライバック機能も搭載されています。
この機能により、計時中に下側のクロノグラフボタンを押すとタイム計測を中断して間髪を入れずに新しいタイムの計測を開始できます。
ランゲ独特のAUF(UP)/AB(DOWN)の文字が入ったパワーリザーブ表示は、最長55時間のパワーリザーブの残量を知らせてくれます。
表示要素を見やすく配置したグレーのダイヤルになっています。
トリプルスプリットは、目を見張る革新技術の導入によって高級時計産業をさらに活気づけようというランゲ・マニュファクチュールの意気込みを反映した時計です。
3組の計時用針を同時に、あるいは別々に制御するトリプルラトラパント機構の開発は、設計技師にとって非常に大きな難題でした。
単純なラトラパント機構ですら、2本のクロノグラフ針を固定する軸が二重構造になっています。
トリプルラトラパント機構となると、この構造が3つ共存することになります。
2本の秒針と、分積算計に針を2本ずつ取り付ける軸が必要になります。
多重軸の製作、特に縦あがきの調整には、卓越した具術と忍耐力が要求されます。
また、ムーブメントの設計の段階で、ラップタイムの計測とプレシジョン・ジャンピング・ミニッツカウンターの前進が、歩度の安定性に悪影響を与えないように対策を採らなければなりません。
通常なら避けることのできない振幅の減少を防止するためにさいようしたのは、A.ランゲ&ゾーネが開発した特殊技術アイソレーター機構です。
この技術がなければ、ラトラパント機能がs同するときに摩擦力の損失が生じてしまいます。
時積算計はゆっくりと途切れなく回る為、このような機構には不要です。
バイヤーからのコメントではダブルでも世界初の機構だが追求しトリプルを実現するところがA.ランゲ&ゾーネを感じたとのことです。
シースルーバックから見える12層のムーブメントは圧巻で芸術品。
写真はサンプルではなく、動く実機を用意するランゲの魂を感じた。と興奮のコメントでした!
A.ランゲ&ゾーネ 2018年新作
トリプルスプリット
品番:LS4243AD 424.038F
ムーブメント:自社製ムーブメント L132.1
ケース素材:18Kホワイトゴールド
ケース径:43.2mm
予価:139,000€- (ドイツ国内VAT含む)
世界限定:100本
2018年発売予定