1970年代初頭、クォーツ時計の台頭により危機に直面していたスイスの時計産業。ゼニスも例外ではなく、当時ゼニスを傘下としていたアメリカの企業ゼニス・ラジオは時計の製造をクォーツに限ることを命じ、それまで培ってきた技術や資料、金型などは廃棄や売却することが決められました。
そんな中、当時第4工房の責任者であったシャルル・ベルモは重要な資料や金型等を隠し、保管することをきめました。
その後、別の経営者の手に渡ったゼニスは新しい経営者のもと、エル・プリメロほどに正確で信頼性の高いクロノグラフを製造できるのは機械式時計だけであるとしてその再生を信じました。
そしてシャルル・ベルモは9年間大切に保管してきた重要な道具や資料の入った木箱を新しい経営陣に見せ、伝説的なクロノグラフムーブメント製造の再開を可能としました。
ゼニスの歴史をお話しするうえで欠かすことのできないシャルル・ベルモ氏に捧げる限定モデル、今から入荷が楽しみです。
Ref.03.2085.4021/51.C700
ケース:42mm,ステンレススティール
価格:¥830,000+税(予価)
世界限定1975本