先月アップさせていただいた第1回の記事、
もうご覧いただきましたよね?
2回目となる今回は、1969年に世界初の角形防水時計として、
また世界初の自動巻きクロノグラフとして誕生し、
今年50周年を迎えたタグ・ホイヤー「モナコ」をご紹介します。
このモナコはメンズクラブ編集長時代にたびたび誌面で紹介し、
幸せなことに別注モデルまで作らせてもらった。
個人的にとても思い入れのあるモデルなんです。
モナコを語るうえで欠かせないのが、スティーブ・マックイーン。
1971年に公開されたカーアクション映画『栄光のル・マン』で、
彼の右腕で悠然と輝きを放っていた腕時計がモナコであることは、
時計好きの皆さんでしたらご存知ですよね?
そんな、スポーティーな印象が強いモナコですが、
戸賀はあえてスーツスタイルに合わせてみました。
名作といわれる角形時計はいくつか存在しますが、
そのどれにも共通する魅力は、きちんとした装いにも合わせられること。
スクエアケースのシャープな表情が、
ドレッシーなスタイルにマッチしてくれるんですね。
おなじみブルーの文字盤に合わせて、
スーツやネクタイはもちろん、ベルルッティの靴、バッグもネイビーで。
こんなふうに全体を同系色でまとめるのがスマートに見せるコツです。
ヒルトンのグレンチェックスーツの格子柄が、
モナコのスクエアケースとさりげなくリンク。
スーツ姿に適度な遊び、ハズシを利かせてくれるのも、
このモナコのいいところ。
ちなみに重ねづけしたブレスレットは、
お気に入りのジェイソン・オブ・ビバリーヒルズです。
もちろんスポーティーなモナコは、
夏のポロシャツ姿を男らしく格上げしてくれる存在でもある。
戸賀の定番、ラコステのL.12.12に、
ヘヴン トゥの白デニム、チャーチのネイビーローファーで、
ネイビー×ホワイトの爽やかな夏スタイルを表現したい。
男なら誰しも憧れを抱く、長い歴史とストーリーをもち、
どんな装いにもその唯一無二の存在感を発揮してくれる。
それが、タグ・ホイヤー「モナコ」が伝説のタイムピースたるゆえんなんです。