色やサイズで用途が微妙に変わってくる
このところ、チューダー人気がすごいと聞いてまして、クオリティと値段のバランスからいってそれも当然のことかなと思っています。実際、最近ブラックベイシリーズを一度に見る機会に恵まれて、中でも小ぶりなフィフティ-エイトを2色とも長期で試していますので、それぞれの良さをお伝えしたいと思います。
まず、チューダーが初めて、という人は人気のダイバーズコレクションであるブラックベイがオススメ。理由のひとつは、現行モデルには素晴らしい自社キャリバーが採用されていて、30から40万円クラスの時計とは思えないほど高性能だから。パワーリザーブは約70時間、シリコンパーツを用いて耐磁性もありなおかつ頑丈、という他社であればこれだけで100万円近くしてしまいそうなスペックをもたせています。
さて、チューダーのブラックベイは高性能であるだけでなく、ダイバーズウォッチの規範的デザインを踏襲している点も魅力。しかも本格スペックを誇りながら、カジュアルだったりヴィンテージ調だったりと、より着けやすいデザインになっている印象です。
トップの写真では、41mmのブラックベイ、39mmのブラックベイ フィフティ-エイトを2色並べてみました。サイズ感は、ビジネスで使うことも多いなら39mm、休日もガンガン着けるなら41mmという感じでしょうか。とはいえそこまでの差はなく誤差の範囲なので、好みで選んで良いと思います。
個人的には、新色の39mmネイビーブルーが一番どんな格好にも馴染んで使いやすいと感じました。落ち着いたネイビーは、多くの人が着ているようなネイビーやグレージャケットとも相性が抜群です。デザイン的アクセントも一番薄味になっているので、さりげなく高級時計を着けるならこのネイビーブルーはオススメです。
一方、同じ39mmでもブラックの方はヴィンテージライクな仕上がり。1958年当時の”ビッグクラウン”という自社の時計に倣ってるからなのですが、このテイストが好きではない人もいるでしょう。ジャケットスタイルには比較的合わせやすいですが、カジュアルでは時計が浮かないようにする工夫が必要かもしれません。もしカジュアル使いをメインで本機を選ぶなら、ファブリックストラップ仕様にするとより使いやすいでしょう。
最後に41mmです。デザインは一番王道的にまとめられています。つまり、着けこなしを意識することなく使えるのはこのモデルだと思います。時計界では、40mm以下の小さめサイズがトレンドですが、揺れ動くものでもあるので、1本を長く使うということなら安心できる時計ですね。つまりトレンドに左右されにくいということです。
さて、人気のブラックベイから3本、特徴と選び方をお伝えしました。参考程度にご覧いただき、あとは皆さんの好みを大切に選ばれてみてください。