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今っぽさもあり、ノスタルジックを感じさせるゼニス「アエロネフ タイプ20」

MEN’S CLUB編集長時代、ジュネーブでの取材時に
その場で注文したいろいろな意味で思い出深い時計が「アエロネフ タイプ20」。
世界500本限定でリリースされたモデルで、
僕の一本には “233”の刻印がされています。
これも愛着が湧くポイントですね。

ラグスポが全盛の今、パイロット系は欠かせない選択肢。
そのなかでもビックサイズの特徴的なフォルムと、
語りたい要素の詰まったディテールには、
購入から数年たった今でも心を奪われています。

今っぽさもあり、ノスタルジックを感じさせるゼニス「アエロネフ タイプ20」 - 戸賀 敬城 |IMG_3585
黒のリブ編みのニットにカーキのパンツで合わせてみました。
懐中時計のムーブメントを搭載しているだけに、
その55mmというケース径の大きさには目を奪われますが、
黒で引き締めた着こなしに茶ベルトの組み合わせならば、
コーディネートに溶け込んでくれますね。
この大きさも昨今であればトレンド感があってファッション的にもモダンな印象です。

パイロットウォッチ×カーキのパンツでミリタリー感を加えていますが、
細みのパンツを選ぶことで本気すぎない大人のミリタリーミックスに。
時計×服で細かいところまで気を使ってあげると、
より一層服を選ぶ時間が楽しくなるんです。

今っぽさもあり、ノスタルジックを感じさせるゼニス「アエロネフ タイプ20」 - 戸賀 敬城 |IMG_3587
まさに男の時計と言わんばかりのインパクトが手首にあります。
秒針の音がはっきりと耳に入ってくることも魅力なんです。
爆弾と勘違いされたこともあります(笑)

懐中時計として使われていた時は、
みんながこの音をさせていたかと思うと、
それはそれで感慨深いものがありますよね。
150年以上の歴史を誇るゼニスだからこそなしえたモデル。
着けるたびに手に入れておいてよかったと実感します。

機械式時計のさらに前のムーブメントを
採用しているとあって、ノスタルジックすら感じるのが、
ゼニスの「アエロネフ タイプ20」。
時計、ファッションというだけでなく、
歴史的な背景も存分に楽しむことができる一本です。
それをwithモードと組み合わせる…
改めてデザインやムーブメントだけに縛られない楽しみが時計にはありますね。

戸賀 敬城
1967年、東京生まれ。編集者。GDOブルーダー、BRオンライン、顧問。ラグブロ。編集長。ナノ・ユニバース メンズ・ディレクター、ヒルトン・アンバサダー。マクラーレン東京アンバサダー。PXGアンバサダー。学生時代からBegin編集部(世界文化社)でアルバイト、大学卒業後にそのまま配属となる。1994年Men’s Ex(世界文化社)の創刊スタッフ、2002年Men’s Ex編集長に。2005年時計Begin(世界文化社)編集長、及びメルセデスマガジン編集長兼任。2006年UOMO(集英社)エディトリアル・ディレクター就任。10代目MEN'S CLUB編集長。エスクァイアBBB日本創刊編集長。レクサスマガジン元編集長(ハースト婦人画報社)