MEN’S CLUB編集長時代、ジュネーブでの取材時に
その場で注文したいろいろな意味で思い出深い時計が「アエロネフ タイプ20」。
世界500本限定でリリースされたモデルで、
僕の一本には “233”の刻印がされています。
これも愛着が湧くポイントですね。
ラグスポが全盛の今、パイロット系は欠かせない選択肢。
そのなかでもビックサイズの特徴的なフォルムと、
語りたい要素の詰まったディテールには、
購入から数年たった今でも心を奪われています。
黒のリブ編みのニットにカーキのパンツで合わせてみました。
懐中時計のムーブメントを搭載しているだけに、
その55mmというケース径の大きさには目を奪われますが、
黒で引き締めた着こなしに茶ベルトの組み合わせならば、
コーディネートに溶け込んでくれますね。
この大きさも昨今であればトレンド感があってファッション的にもモダンな印象です。
パイロットウォッチ×カーキのパンツでミリタリー感を加えていますが、
細みのパンツを選ぶことで本気すぎない大人のミリタリーミックスに。
時計×服で細かいところまで気を使ってあげると、
より一層服を選ぶ時間が楽しくなるんです。
まさに男の時計と言わんばかりのインパクトが手首にあります。
秒針の音がはっきりと耳に入ってくることも魅力なんです。
爆弾と勘違いされたこともあります(笑)
懐中時計として使われていた時は、
みんながこの音をさせていたかと思うと、
それはそれで感慨深いものがありますよね。
150年以上の歴史を誇るゼニスだからこそなしえたモデル。
着けるたびに手に入れておいてよかったと実感します。
機械式時計のさらに前のムーブメントを
採用しているとあって、ノスタルジックすら感じるのが、
ゼニスの「アエロネフ タイプ20」。
時計、ファッションというだけでなく、
歴史的な背景も存分に楽しむことができる一本です。
それをwithモードと組み合わせる…
改めてデザインやムーブメントだけに縛られない楽しみが時計にはありますね。