新たな人生を始動させ
豊かな時を刻む
最愛パートナーウォッチ 　Vol.4

A.LANGE & SÖHNE（右 ツァイトヴェルク 手巻き・3気圧防水・18Kホワイトゴールドケース・41.9mm ￥8,822,000（税込） 瞬時に回転する数字ディスクにより時刻をデジタル表示する、A.ランゲ&ゾーネが生み出した初の機械式腕時計。時分秒の表示をひとつにまとめるフレームの役割を果たすタイムブリッジは、 ムーブメントの一部であり存在感を放つデザインになっている。 取扱店舗：心斎橋店 ZENITH（左 デファイ フュゼ トゥールビヨン 手巻き・10気圧防水・カーボンケース・44mm ￥10,175,000（税込） 575個の部品で作られたフュゼ・チェーンを備えた、手巻きのエル・プリメロ トゥールビヨンを心ゆくまで眺められるスケルトン仕様。4時から5時位置には、パワーリザーブインジケーターを配している。フルカーボン素材のため、軽量で着けやすいのも魅力。世界限定50本。 取扱店舗：ゼニス ブティック 大阪、京都店、和歌山本店

ブランドのこだわりが息づく 自社製機械式ムーブメント

時計好きが極まれば、マニュファクチュール、と呼ばれる名門時計ブランドにいきつく。マニュファクチュールとは、わかりやすく言えば、機械式ムーブメントまで自社で一貫して製造しているブランドのことを指す。ムーブメントは、時計の心臓部、と言われることが多く、時計の要だ。

マニュファクチュールを掲げるブランドが、ムーブメントの開発に注力するのは、 自分たちが目指す時計を完成させるには欠かせない工程だからである。ここにも紹介したようなトゥールビヨンや永久カレンダーなどの複雑機構で精度を追求したり、デジタル表示やフライングアワーズなど独自の機構を生み出すには、要から製造する必要がある。薄い時計を作るにも、ムーブメントの厚みから考え直すことが必須。今まで見たこともないケースの形やダイヤルのデザインなど、意匠的なアイディアを実現するにも、まずはムーブメントから始まるのである。

こだわりが深まれば、職人たちは内部の機構の見えない小さな部品にまで装飾を施し、魂を込めて制作する。マニュファクチュールの名作と言われる時計の多くが、シースルーバックになっているので、彼らの偉業の一端を眺めることができる。自分に寄り添う時計の心臓部が鼓動する様子を目にすると、愛着もひとしおだ。昨年の流行に続いて選択肢が増えているスケルトン仕様などは、表からでも建築物のような構造を堪能することができ、メカ好きな男性の心を満足させてくれる。

マニュファクチュールは、ケースの磨きやダイヤルの仕上げまで、自分たちの工房で専任の職人たちが手がける。ストラップの素材や色合いに至るまでノウハウを結集して、名作を作り上げるのだ。かつて、腕時計が誕生したばかりの時代、時計師たちは誰よりも教養があり、クラフ ツマンシップにも長けた存在だった。それから2世紀以上経って最先端の技術が導入されてもそれは変わらない。マニュファクチュールの1本を手に入れるということは、人類が時計製造にかけてきた情熱の歴史を手にすることにほかならない。最高にロマンにあふれた行為なのである。

一生に一度は手に入れたいマニュファクチュールの傑作

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