筆者が選抜するとすれば、ブライトリングのスーパーオーシャン ヘリテージⅡが筆頭にあがる。チュードルとの提携により、同ブランドの3針キャリバーの名機Cal.MT5612をベースに、独自のエスケープへ換装したCal.B20を心臓部に搭載する。“提携”という手法にはファンからは賛否があろうが、クロノグラフの生産数が多数を占めるブライトリングが、手を抜かずにコストも抑えるという右を見ながら左を見るようなことを実行し、素晴らしいプロダクトを生んだことに賛美を贈りたい。

時計業界が回帰する、50~60年代のデザインを堅持するモデル。ただし、セラミックに変更されたベゼルや、新ムーブ・Cal.B20の搭載など現代の技術とこだわりは満載。価格も企業努力で抑えられ、あらゆる面で死角のないダイバーズだ。70時間パワリザは魅力!