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デカ厚ブームはホントに終わった!?こんな時にこそ着けたいあえてのビッグウォッチ|関口 優

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ブームはいつか終わるもの
自分のスタイルになじむかがポイントです

パネライが巻き起こし、ブライトリングやその他スポーツウォッチを中心として続いた時計のデカ厚ブーム。ハッキリと申し上げてブームは終了しているが、廃れたというよりしっかり定番化したというのが正確かと思う。とはいえ、少し前のノリでデカ厚時計を着けていると、すこーし古臭い印象になるのも確か。好みは人それぞれなので、僕は全然ブーム後の時計を着けることに賛成。しかし、その着け方を変えるだけで、分かってる感が増して古さが出ないものでもある。今回は、未だに愛してやまないデカイ時計を、どうやってカッコよく着けるかを考えたいと思います。

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6年前に購入した私物のモーリス・ラクロア ポントス ダイバーS。ベルトはストライプのNATOに交換済。

まず、デカ厚時計最大の難関はその分厚さ。手首にぽってりと乗っかった印象になり、嫌でもデカ厚ぶりが目立ってしまう。とくに、厚さ15mm以上の本格ダイバーズウォッチは注意が必要だ。ちょうど、上写真のポントスが43mm径、厚さ15mmという本格派サイズの時計なので参考にしてほしい。

それから、ストラップのサイズを手首ぴったりに調節する。ファブリックストラップの弱点は、サイズが合っていないと手首からダラリと下がるようになってしまいがちで途端にだらしなく見えてしまう。合わせる洋服としては、ダークトーンかつタイトすぎないトップスがオススメ。なので、現在ではビジネス向きではないともいえる。
ミドルゲージくらいのニットとかビジネスっぽくないジャケットなどと合わせて、少しだけオシャレをする休日コーデなどで活躍するだろう。

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袖口まで緩い服というのもなかなか着ないと思うので、全体的にシルエットが大きめのトップスを選ぶ、くらいの合わせ方にしておくとやりやすいと思います。

一方で多くの200m防水くらいまでのダイバーズや、ブライトリング、IWCなどのパイロットウォッチであれば、ジャケットの袖口にも十分対応できる。(ビッグパイロットは難易度が高いので、よほどでなければオススメしない)
その際に気をつけると良いのは、色合わせ。ダイヤルカラーを拾ってジャケットやシャツ、ネクタイなんかとリンクさせると大きめサイズが目立たなくなるので良いだろう。
パイロットウォッチもダイバーズも、一般的に黒ダイヤルが多いだろうから、靴もベルトも黒で統一するとか、全体をモノトーンでまとめてグレーのスーツと合わせてみれば、知的な印象に早変わりする。

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全体的なトーンに合わせると43mmのモンブリランもそこまでサイズを感じさせません。

ちなみに僕が所有するブライトリングのモンブリラン・ダトラは、珍しいブラウン文字盤なので、茶靴にしたりジャケットもアースカラー系で合わせたりと意識している。

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スポーツウォッチで気を付けたいのがジャケット着用時の収まり方。ジャケットのサイズがタイトすぎない前提ですが、上写真くらいのバランスなら良好です。

スポーツウォッチは多くの方がビジネスでも使用していて、ジャケットやスーツと合わせているパターンが多いと思う。スポーツウォッチのケースの厚さはおおむね12~14mmくらいなので、シャツを着る場合は可能ならば時計を着けたときに無理のない袖口のサイズを意識するのがオススメだ。ニットにジャケット、くらいのスタイルならば、ほとんどの場合、あまりサイズを意識しすぎなくても違和感なく着用できると思う。

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スポーツ・クロノでもブラウンダイアルになると圧力がやや緩和された印象です。

いずれにしても、ブーム後の時計を今でも無理なく着けるなら、変に目立たせようとしないことがポイントかもしれない。色とかケースや、ストラップの素材感とかとのマッチングを考えて着けてあげると、逆に新鮮で洗練された見た目になる可能性が高い。
これから購入を検討している人はもちろん、デカ厚ブームに乗って買った人も、改めて自分の相棒を見つめてみて、まだまだカッコよく着けてあげて欲しい。

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ポントスとモンブリランの厚さ比較。右が若干沈み込んでしまいましたが、、、スペック上の1mmの差が実物で見るとかなり大きな違いに見えます。

いずれにしても、ブーム後の時計を今でも無理なく着けるなら、変に目立たせようとしないことがポイントかもしれない。色とかケースや、ストラップの素材感とかとのマッチングを考えて着けてあげると、逆に新鮮で洗練された見た目になる可能性が高い。

これから購入を検討している人はもちろん、デカ厚ブームに乗って買った人も、改めて自分の相棒を見つめてみて、まだまだカッコよく着けてあげて欲しい。

ホディンキー 日本版編集長関口 優
1984年生まれ。芸能雑誌やモノ情報誌「GetNavi」の編集を経て、2016年より時計専門誌「WATCHNAVI」編集長に就任。2019年には腕時計愛好家を魅了するライフスタイル・メディア「HODINKEE」日本版初代編集長に就任。まず自分が試すことをモットーとしており、腕時計を買い続ける日々を送る。