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腕時計は旅の特別な瞬間をより格別なものにしてくれる/ブライトリング ビーチクリーンイベント|関口 優

スーパーオーシャン ヘリテージⅡは海辺での充実度を高めてくれるイイ女的・腕時計

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5/10、バリ島で行われたブライトリングのビーチクリーンイベントに参加させていただいた。ブライトリング“スクワッド”の目玉のひとつでもある、ケリー・スレーターをはじめとしたサーファーズ・スクワッドが参加。スーパーオーシャン ヘリテージに追加された「オーシャン・コンサーバンシー」リミテッドエディションのローンチもイベントの目的であった。

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スーパーオーシャン ヘリテージというと、クラシカルな顔でビジネスでも使いやすい時計。いわゆる“街ダイバーズ”などと呼ばれる汎用性の高いモデルだよなあ、というのが筆者の印象だった。所有欲をそそられる時計だけれど、最優先になりづらい。ちょっと都合の良い関係の女性のような、そんなイメージだろうか。しかし今回、ビーチクリーン活動を通じて海辺で本機と過ごしたことでイメージが一変してしまった。そんな話をお伝えしたいと思う。

腕時計は旅の特別な瞬間をより格別なものにしてくれる/ブライトリング ビーチクリーンイベント|関口 優 - FEATURING 関口 優 |335349F6-565E-4856-A53D-8939CA16B65E私がこの旅でお借りしたのは、最新のスーパーオーシャン ヘリテージⅡで、ブルーダイアルの3針モデル。この最新世代でセラミックベゼルに換装され、中身もチューダー製ムーブがベースとなるなど時計好きが唸る個性を多く持つ時計だ。惹かれる要素の多い、本当にイイ女的時計である。日中の強い陽を浴びればサンレイ仕上げのダイアルがピカピカに光って美しいし、屋内でひと休みしているときは主張しすぎずネイビーブルーのしっとりとした発色をするベゼルにうっとりとした。

なんと贅沢なことに、ビーチクリーンの最中も本機の着用許可をいただけたため、ゴミ拾いをしながら時計を眺めることができた。正直この状況にはもったいない、、、と思いつつも、不思議と時計が背筋を伸ばしてくれているような感覚になった。素晴らしい時計を着けているのだから恥ずかしくない行動をしようと思い、果敢に岩場のプラスチックゴミ回収に臨んだものだった。(岩やゴミに時計をひっかけまいと必死だったけれど)

腕時計は旅の特別な瞬間をより格別なものにしてくれる/ブライトリング ビーチクリーンイベント|関口 優 - FEATURING 関口 優 |IMG_5986さて、若干の緊張と共にビーチクリーンを終え、イイ女時計を連れてその後もバリ島での時間を過ごしていると、ふと、気づきがあった。海辺に着けていく時計、というとオールタイムで着けることばかりをイメージしていなかっただろうか。G-SHOCKのように屈強で、どんなトラブルにも耐えて壊れない時計。それはそれで重要だ。ただしそれは古くからの男友達のような時計といえる。今回の旅では、ビーチクリーン後に仲間と語らう浜辺でのランチ、ジャケットを着こんで臨んだ旅の終わりの特別なディナーなど、Tシャツ短パンを前提としない時間にこそスーパーオーシャン ヘリテージは格別な相棒となった。着用するだけで気分が高揚したり、自分の装いを格上げしてくれたりする時計は海辺では必要ないと思っていたがそうではなかった。旅には、イイ女を連れて参上したい場面があふれている。

腕時計は旅の特別な瞬間をより格別なものにしてくれる/ブライトリング ビーチクリーンイベント|関口 優 - FEATURING 関口 優 |IMG_6015腕時計は旅の特別な瞬間をより格別なものにしてくれる/ブライトリング ビーチクリーンイベント|関口 優 - FEATURING 関口 優 |IMG_6002腕時計は旅の特別な瞬間をより格別なものにしてくれる/ブライトリング ビーチクリーンイベント|関口 優 - FEATURING 関口 優 |F40A18A4-CF64-4D98-A2B9-1A74AC734EB8こういう瞬間を共にできる腕時計は意外とあるようでない。海辺で特別な時間を過ごすときの時計ならば、本気の海用スペックを備えていながらよりエレガントであり、十分な歴史と“格”を備えている必要があるからだ。飛行機の移動ならばナビタイマー、特別な日のドライブならばタグ・ホイヤーのモナコ、など人それぞれ浮かび上がるものがあるだろう。イイ女なのか、長年連れ添った良妻なのか、はたまた何でも言い合える男友達か。シーンによって一緒にいたい人が変わるように、時計もその時々で腕にしたいものが変わるのだと思う。特別な時間を求めて旅に出るならば、実用的すぎないイイ時計を意識的に持ち出すと良いだろう。時計が持つ“格上げ”効果をまたひとつ時間できるはずだ。

ホディンキー 日本版編集長関口 優
1984年生まれ。芸能雑誌やモノ情報誌「GetNavi」の編集を経て、2016年より時計専門誌「WATCHNAVI」編集長に就任。2019年には腕時計愛好家を魅了するライフスタイル・メディア「HODINKEE」日本版初代編集長に就任。まず自分が試すことをモットーとしており、腕時計を買い続ける日々を送る。